【ハイキュー】 ツンデレ赤葦キス事件。 【赤葦京治】

story 7 ページ8

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お菓子の箱は赤葦の手により潰された。
危険と察知したときにはもう遅く赤葦は黒いオーラを
放ちながら私に微笑みかけている。


「あっ赤葦の悩みってもうちょっとパワーを
　つけたいって言ってなかったっけ…箱、潰し…」

「片手で箱を潰せるぐらいの力はあるよ」


縮小した箱は机の上に手放される。
私は息を飲んでその光景を見つめていた。


「へっへぇ〜…」

「今、俺に空き箱をぶつけた理由を簡潔に説明して」


怒らせてしまったことを後悔しつつ目を逸らす。
こういうとき、なんて言えばいいのだろうか。

事故なんだから赤葦が悪いわけでもないしほぼ八つ当たり。
けどそうでもしないと私の気は治まらないのだ。


「むしゃくしゃして？」

「なんで疑問系…まぁいいよ。今回は特別に許すから」


そう言って空き箱をゴミ箱へと捨てに行った赤葦。
怒ってたみたいだけど結局許してくれる。

そういうとこはやっぱりツンデレだと思うのだが本人に言うと
絶対否定されるのでもう黙っておくことにした。



それにしても…
何故赤葦は事故キスの後もあんなにすんなりと
状況を受け止めて怒ったり慌てたり何もしなかったのだろうか。


どれほど冷静なんだよ、って感じである。

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