story 9 ページ10
＊
あの日のことは未だに鮮明に覚えている。
生まれながらに貧しかった私の家は共働き。
貧しくて狭い家で3人、それでも嫌だと思ったことは一度もない。
貧しくたって笑顔で話して、川の字になって眠る。
そんなあたりまえのようなことが私にとっては幸せだったんだ
けれど高校3年生の冬、あの日は大雨。
両親は私を置いて逃げた。
朝、起きても隣に両親はいなくて「ごめん」の3文字の置手紙。
状況が分からなくて、ただただショックで。
その数日後、今お世話になっている財閥の社長さんが私の家に来たのだ。
大人に囲まれて淡々と進んでいく話から目を背けたかった。
現実だよ、と突きつけられるような感覚に耐えられなかったのだろう。
3人並んで歩いたあの道。たくさん話して笑って、笑顔の耐えない日々。
辛いこともあったけど家族で乗り越えた....それなのにね。
「行かない....で....」
そう呟いても遠のく両親の姿。消えていくだけで
追いつくことなど永遠にできない。
「....A！A！！」
はっと目が覚めると4人に囲まれていて眠気が一気に吹き飛ぶ。
どうやら帰ってきてあのまま眠ってしまったらしい。
「夢か....」
「かなりうなされてたけど大丈夫？」
「すいません、大丈夫です。今夕飯の支度しますね
いつの間にか寝ちゃってたみたいで申し訳ないです」
そう言ってキッチンへ向かおうとしたが
国見君に腕を掴まれソファに逆戻り。
「無理しすぎ」
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深紅 - かすみ☆アルスメイトさん» いえいえ〜!!そんな感謝されるなんて照れます(( かすみさんの作品どれも素敵で。 ハイキューのアニメが終わってしまってハイキュー不足の私。(真顔) かすみさんの作品に助けられてます← (2016年3月30日 19時) (
レス) id: 9bad177570 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ☆アルスメイト(プロフ) - 深紅さん» 違う作品でも指摘してくださいましたよね助かりました！ありがとうございます＞＜誤字だらけで申し訳ない限りです… 更新頑張りますね！！ (2016年3月28日 18時) (レス) id: 5336b18439 (このIDを非表示/違反報告)
深紅 - かすみ☆アルスメイトさん» いえいえ〜誰にでもあるミスですからお気になさらず!!幻覚かと思って三度見した私が恥ずかしいです← 更新楽しみです。 (2016年3月28日 16時) (レス) id: 9bad177570 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ☆アルスメイト(プロフ) - 深紅さん» すごく嬉しいですありがとうございます！！ あぁぁぁ完全なる誤字です！すみません＞＜直します！！ご指摘ありがとうございました！ (2016年3月27日 20時) (レス) id: 5336b18439 (このIDを非表示/違反報告)
深紅 - 面白いです〜!! ドキドキしますね(`д´///)ﾄﾞｷﾄﾞｷ 夢主ちゃんが羨ましいです。切実に。 P.S. story16の初めの謎の「だ」 は私の幻覚ですか(°∀°;)それとも意味があるのでしょうか…?? (2016年3月27日 14時) (レス) id: bf4bea61d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かすみ | 作成日時：2016年3月6日 10時
