you 18 ページ18
「あ、まあ、風呂には一応鍵がかかるようにはなってるんで、使ったことはないですけど……」
と、宮田さん、すごく気を遣ってくれてる、けど、
なんでだろ…
宮田さんになら別にいいのに……
……
って何考えてんの！？
さっきあんな怖いことがあったばっかりなのに
ばか！自分！
「あの、宮田さんが良ければ、貸していただきたいです。」
「いや、まあ、俺も、横山さんが良ければ…」
お互いぺこぺこして、しまいには笑ってしまった
それからタオルとパジャマを貸してもらってシャワーを浴びる
宮田さんと同じシャンプー……
なりゆきとはいえ嬉しすぎる…！！
宮田さんのベッドをお借りするのに臭いとか思われたくないから念入りに洗う
ただでさえ迷惑をかけまくってるんだから
綺麗にしてパジャマに袖を通す
あ、やっぱり大きいな
袖も裾も長くて、よく言う彼氏のパジャマ着てるって感じ！？
彼氏じゃないけど
男の人のパジャマなんて初めて着たけど
宮田さんが初めてなんて嬉しいな
やっぱり、これって、好きってことなのかな
こんな感情初めてすぎてついていけない
「あ、シャワー、ありがとうございました」
リビングにいる宮田さんに声をかける
「………」
「…あの……？」
「あ、じゃあ、俺も入ってこようかな、眠かったら寝ちゃってていいからね」
「はい、ありがとうございます」
…なんか、変だったかな、私…
ぼーっとしながら髪の毛をタオルで拭いてると
「横山さん、ドライヤーあるよ」
と、お風呂からあがった宮田さんが言ってくれた
てかお風呂終わるの早くない！？
「ドライヤー、ありがたいです、このまま寝たらすごいボサボサになっちゃうから」
「はい」
プラグがコンセントにさされた状態でドライヤーを手渡してくれる
あっ、そうだ
ちょっと失礼して………
洗面所の収納扉を開けてみる
歯ブラシは一本
……
彼女、はいないってことでいいのかな
ほんとはちゃんと聞くべきなのに
いる、なんて言われたらどうしようって
自分がどうするべきか
分かってはいるのに
もう少しだけって
甘えてる
もうちょっとだけ
いいよね……？
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碧(プロフ) - 桃マスカット様、コメント励みになります|*´ ³`)ﾉ 続きもガンガン執筆中です！！ (5月23日 14時) (
レス) id: ef8ade943a (このIDを非表示/違反報告)
桃マスカット(プロフ) - 今回のお話も楽しみにしてます(^ ^)優しい俊くんにキュンキュンしますね💜 (5月22日 9時) (レス) id: 21ddaf22cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧 | 作成日時：2022年12月21日 22時
