you 17 ページ17
宮田さん、ブラックなんだ…
大人だな
なんてぼーっと考えてると
「今日はさ、ここでゆっくりしてきなよ、俺は外行くから」
と宮田さんからまさかの提案
「…はい？」
「ここはオートロックあるしさ、それに俺が一緒にいたら落ち着かないでしょ？」
そんなわけない
てかここは宮田さんのお家なのに
「だめです！それはおかしいです！」
「いやでも、怖がってる女の子を連れ込んでるみたいで…まあその通りなんだけど…」
なんとなくわかった
下心があってピンチにつけこんだと思われるんじゃないかと
「男のせいであんな目に遭ってるのに男の俺が家に連れ込んでるって、それってどうなのかな、とか」
そんなことない
私は宮田さんのおかげで日常を送れているのに
「私は…宮田さんに助けられました。…助けてくれた人が男でも女でも関係ありません…」
「……」
「確かに、嫌な思いをさせてきたのは男性です。でも、それを救ってくれたのも男性なら、私にとってそれは希望です。」
「……」
「そうじゃない男性もいるんだって……全ての男性を嫌わずに済むんです。」
お願い、宮田さんに伝わってほしい
私がどんなに宮田さんに感謝しているか
「あのとき宮田さんがいてくれて、宮田さんの優しさに助けられて、宮田さんのおかげで、、、」
「あーちょと待って待って待って」
うつむいて手を振る宮田さん
え、ダメかな、伝わらなかったかな
ほんと、しゃべるの下手くそ、自分
「それ以上は、うん、わかったから、、、」
ほんとに？伝わってる？
「じゃあ、横山さんがベッド、俺がソファで寝る。」
「えっ」
「でないと俺は外に行く。」
宮田さんの、真剣な顔
「……はい、ありがとうございます。」
「よし、じゃあ明日に備えてちゃんと寝よう。」
優しい、前向き、明るい
あ、そうだ
「あのう……シャワーを…お借りしてもいいですか？…日中動いてバイトもしてきたので…このままベッドに入るのは申し訳なくて……」
「…えっ……」
「あっすみません…図々しいですよね……」
「あ、いや、怖くないですか？」
「はい？」
ああ、そういえば裸になるし、部屋には宮田さんいるしってこと……？
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碧(プロフ) - 桃マスカット様、コメント励みになります|*´ ³`)ﾉ 続きもガンガン執筆中です！！ (5月23日 14時) (
レス) id: ef8ade943a (このIDを非表示/違反報告)
桃マスカット(プロフ) - 今回のお話も楽しみにしてます(^ ^)優しい俊くんにキュンキュンしますね💜 (5月22日 9時) (レス) id: 21ddaf22cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧 | 作成日時：2022年12月21日 22時
