you 12 ページ12
昨夜はなかなか眠れなかった
宮田さんとの会話とか組んだ腕の感触とか
何度も思い返してにやにやが止まらず
寝ようとしても寝られなかった
そのせいで寝坊
研究室の教授の一限の授業の準備をしなきゃなのに
髪とか肌とか服とか
宮田さんに会うんだから少しは可愛くして家を出たかったのに
結局時間がなくていつものテキトーな服と髪と顔
いや、違うか
時間があったって男の人に会う服や髪や化粧品が家にあるわけじゃない
普段から研究とバイトしかやってないし
いきなり可愛くなんてできるはずない
自分がいかに"恋愛"というものを避けて生きてきたかを痛感した
キャンパスにいる女の子
みんな可愛い
自分が一番ダサく思える
その自己嫌悪のままバイトに入る
宮田さんに会いたいような、会いたくないような
そもそも！
私のストーカー対策で仕方なく来てくれるってだけなのに
私が可愛くなってようが宮田さんには関係ないことで…
でも会うからには少しでも可愛くいたいってのと
同じことをずっとぐるぐる考えてると
レジに商品が置かれた
「ぃらっしゃいませー」
機械的な動作でバーコードを読み込んでると
「なんか今日元気ないね、どうした？」
お客さまの顔を見ると、宮田さん！！！！
「あっ、いえっ、そんな、ことは！」
「ふっ、良かった、じゃあ、外で待ってるね。」
「はい！すぐ行きます！」
時計を見るとあと5分で勤務時間終わる
そういえば今日ろくに鏡も見てない
大丈夫か、私
ショーケースのガラスにうっすら写る自分の髪を整えたりする
今さらなのはわかってるけど何もせずにはいられない！
「あがっていいよーおつかれー」
オーナーさんの声でダッシュで控室に行って着替える
何度鏡を見たって自分が可愛くなるわけじゃないけどさ
あーもう！夜だし暗いしはっきりは見えないでしょ！
急いでコンビニの入り口へと走り宮田さんと合流する
「横山さん、お疲れさま！」
うわー夜なのに爽やか
今日もありがたい
「はい」
そう言って腕をちょこっと曲げて私に見せる
その隙間に手を通して宮田さんの腕を組む
んー嬉しいー
ん？
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碧(プロフ) - 桃マスカット様、コメント励みになります|*´ ³`)ﾉ 続きもガンガン執筆中です！！ (5月23日 14時) (
レス) id: ef8ade943a (このIDを非表示/違反報告)
桃マスカット(プロフ) - 今回のお話も楽しみにしてます(^ ^)優しい俊くんにキュンキュンしますね💜 (5月22日 9時) (レス) id: 21ddaf22cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧 | 作成日時：2022年12月21日 22時
