俊哉 2 ページ2
分かってはいたけどとんでもない激務だ
バタバタといろんな部署と取引先に連絡して顔出して
昼休憩も取れずにいたところに伊藤さんからメールがきた
どうしても短縮に頷いてくれない会社があるとのこと
すぐに電話をするとこれからその会社に行くと言うので、自分も同行するととっさに言ってしまった
普通ならありえないが今回に限っては上司も許可するはず
一筆もらって伊藤さんから住所を送ってもらったその会社へと向かう
「よし、笑顔笑顔！」
自分に気合いを入れてご挨拶に行くと、案外優しく迎えてくれて納期に関しても仕方ないからやってやる、との言質をいただいた
ほっとして伊藤さんを見ると目に元気がない
ぼやっとしてるというか
思い切って聞いてみたらやっぱり具合悪いみたい
すぐに家まで送らなきゃ、と思うのはやっぱ好きだからだよな
だからこそわかる
伊藤さんの頭の中には自分が入っていないことを
こんなんじゃ告るとかも無理だし
きちんとした方がいいって言っちゃった
伊藤さんのため、というか俺のため
ちゃんとフラれてもいないんじゃ俺の入る隙ないじゃん
近づけたと思ってもすぐ心の距離が遠くなる
伊藤さんがもしフラれたらガンガンいけるし
上手くいってしまっても俺にはアニメがあるから
とりあえずぐったりしてる伊藤さんを無事に送らなきゃ
そこからまさかの伊藤さんの元カレと遭遇して駅までタクシーに一緒に乗るっていう
これでもかってくらい伊藤さんと元カレの繋がり見せつけられた
まったく
………
そうだ、関係各所にメールしなきゃ
そこからは仕事に忙殺されて覚えてない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
碧(プロフ) - 桃マスカット様、コメント励みになります|*´ ³`)ﾉ 続きもガンガン執筆中です！！ (5月23日 14時) (
レス) id: ef8ade943a (このIDを非表示/違反報告)
桃マスカット(プロフ) - 今回のお話も楽しみにしてます(^ ^)優しい俊くんにキュンキュンしますね💜 (5月22日 9時) (レス) id: 21ddaf22cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：碧 | 作成日時：2022年12月21日 22時
