ドッグラン ページ2
それから何日かして平日休みの私は愛犬を連れて近くのドッグランへ向かった。
いつもは楽しそうに遊ぶ愛犬がなぜかその日は怯えてなかなか離れない。
ふっと見るとまだ若そうな初めて見るドーベルマンが近寄ってきた。
まゆ「こんにちは。あなたは初めてここで会うよね?お名前はなにかな?この子はウォル。よろしくね。」
そう私から話しかけてみると、人懐っこいのか擦り寄ってきた。
撫でて上げると嬉しそうにする。
目が合うとポッポまでしてくれるサービス。
可愛くなり愛犬にも
まゆ「お友達だよ。怖くないよ。」
と抱き寄せ声を掛けてみる。
ドーベルマンはウォルの匂いを嗅ぎ、ペロリと顔を舐めた。
ウォルは心をまだ開けなくて、怯えているので帰ることにして立ち上がり周りを見渡すとこちらを見ている男性がいた。
ぺこりと頭をさげ、ドーベルマンにも挨拶をしてドッグランを後にした。
数日後、またドッグランに愛犬を連れて行く。
その日もまたあのドーベルマンがいた。
私に気が付き寄ってきてくれる。
愛犬とドーベルマンに挨拶をして、一緒に遊ぶと犬同士、少しづつ心を許してきた。
周りを見るとこちらに向かって歩いてくる男性。
まゆ「こんにちは。ドーベルマンの飼い主さんですか?」
男性はぺこりと頭を下げた時にふっと思い出した。
まゆ「あれ?もしかしてあの時助けてくれた方ですか?」
「こんにちは。またお会いしましたね。
うちのバムが懐くのは珍しいんですよ。あなたは犬が大好きなんですね。」
まゆ「バムちゃんって言うんですね。とてもフレンドリーでかわいい子。うちはウォルです。」
「ウォルか、月ですね。うちはバムで夜と言う意味で共通点がありますね。」
まゆ「うふふ笑。本当だ!仲良しになれるハズだ!」
それからベンチに座り、男性と話をしながら犬同士が遊ぶのを見ていた。
男性の名前はチョンジョングクで、アイドルだった。歳は私より少し若かった。
私はアイドルには疎く、知らなくてとても失礼な事をしてしまったけど笑顔で
「僕もまだまだだなぁー。」
と笑っていた。
笑顔が魅力的な人だった。
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作者名:kashumi | 作成日時:2022年12月5日 8時