ブーケのオッパ JN TH

8 ページ8

翌朝は通常通りの電車に余裕で乗ったからソクジン先生には会わなかった。



お昼の休憩にカフェへいくとたまたまソクジン先生に出会った。


JN「今日は同じ電車じゃなかったけど？」



サナ「あ、一緒の電車の日は寝坊だったんです。いつもは違う電車なんですよ。」


JN「そっかあの日はたまたまだったのか。僕も明日から車で通勤になるから一緒に電車に乗れないね。」


そんな事を言ってかわいくウィンクなんてされたら、返す言葉も浮かばずに俯いてしまった。



カフェでさりげなく自分と私の分を買って手渡してくれる先生にあわてる



サナ「先生、この間もご馳走様になったので今日は私がご馳走様します。」


JN「いいの！僕はお医者様だからお金持ちでしょ？コーヒー位は買えるんだよ」


そう言われてしまえば、返す言葉もなく


サナ「ありがとうございます。いただきます。」


と受け取った。



JN「ねぇサナちゃん、教えて貰った定食屋さんあと4軒あるけどいつ行く？紹介者としてはキチンと引率して最後まで面倒みなきゃ。」


サナ「あーでも……彼女さんと行けば良くないですか？」



JN「ウソっ！なぁにそれ？冷たい。冷たすぎるよ〜。紹介者は一緒に食事しなきゃダメでしょ〜？ちゃんと相手が気に入ったかリサーチしなきゃ。」


サナ「いや...でも……」


JN「今日は？予定ある？あっ、もしかして彼氏が男と食事しちゃダメって言ってる？」



サナ「彼氏はいないので……」



JN「よ〜し決まりね。今日は電車だからまた帰りに待ち合わせして帰ろう。じゃあ帰りにね」



そう笑って手を振り診察室へと帰っていた。



あーなんで彼氏がいないって正直に答えたの？
馬鹿なの私？
彼氏がいてダメって言ってるって言えば良かったじゃん。
でもウソってすぐにバレるんだよ。
あーもう。
嬉しいのに
一緒に食事できて嬉しいのに
彼女がいるなんて反則だよ。

9→←7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す