ナムさんヌナって呼んで『完結』 (ページ8)

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知らない番号ページ8

ある日、知らない番号が私の携帯を鳴らした。
ナムジュナの事務所からだった。

本人には知らせないで会いたいと言われ、嫌な予感をしながら待ち合わせのカフェに向かう。

マネ「申し訳ありません。単刀直入にお話させて下さい。ナムは今現在とても忙しく、恋愛をしている暇はありません。この大切な時期に女性がマンションに出入りしているのは問題になります。別れて頂けませんか？」

ジニ「やはりその話ですね。分かっていました。いや、分かってるつもりでした。私がナムジュナの邪魔になる事も。」

マネ「申し訳ありません」

ジニ「会社を退職するにも１ヶ月はかかります。その猶予をください。約束は守ります」

暗い気持ちのまま、どこをどうやって帰宅したか覚えていない。

ナムジュナからカトクがあっても返す気にならない。

【ヌナ、今日は何を夕飯で食べましたか？】

【あれ？ヌナ忙しいの？】

【お風呂かな？上がったら連絡して！】

【ヌナ、どうしたの？何かあった？ヌナ？】

【ヌナ、連絡下さい。】

【ヌナ、僕のスケジュールでは今日は会えないけど何かありましたか？】

【心配になるから連絡して】

【ジニヌナ、どうしたの)】

不在着信20件

こんなにも連絡を無視した事はない。
でも、これからはこれが普通ななる。

泣く体力も気力も全てない。
ただソファに座り虚ろな目で携帯を見てるしか無い。
泣ける日がくるのだろうか。
人は本当に辛いと涙も出てこないのかと愕然とした。