ナムさんヌナって呼んで『完結』 (ページ12)

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キムテヒョンページ12

最近、町のウワサを聞いた。

この町に俳優数名とキムテヒョンがロケに来ると。

キムテヒョンはナムジュナの家族。。。
直接は会ったことはないけど、よくメンバーの話をしてくれていた。
まだそんなに経たないのに、凄く昔の様に感じてしまう。

ナムジュナの笑い声、えくぼ、物を壊した時の真顔と困った笑顔が懐かしくなり、私は久しぶりに胸が苦しくなった。
平気だと思えば思うほど、苦しくなり涙が止まらない。

泣けるまで気持ちの整理がついたのだと自分を納得させる。
別れて泣いたのは今日が初めてだ。
それまでは苦しくて苦しくて、泣ける程の余裕はなかった。
もういい、今日は思う存分泣こう。

数日後、スーパーで買い物をしていると、ガヤガヤといつもと違う空気。

よくみるとウワサで聞いた俳優達とキムテヒョン。
あのキムテヒョンに泣いて事情を話せばナムジュナに会えるかもしれない。
いや、そもそもカトクに【キムテヒョンさんが私の住む町に来たよ】と連絡したら、ここに駆け付けてくれ抱き締めてくれるかもしれない。

いや、そんな事はないか。ナムジュナが怒っている方が可能性は高い。
1人で勝手に別れを決めていなくなったんだ。
嫌われて当然だ。
それにもうカトクも連絡先も削除してしまった。

でも、会いたい。私はまだ彼を愛しているから。
ナムジュナはまだ私を愛してくれてるだろうか？
それとも新しい恋を始めているだろうか？

キムテヒョンが町にいる間は、悶々とした気持ちで毎日を過ごしている。