Trignalのマネージャー (ページ23)

今日:4 hit、昨日:25 hit、合計:85,369 hit

23 ページ23

～江口side～

今日はAが飲んでいる。

いつも以上に。

たしか酔っ払ったら手がつけられなくなるから
飲み過ぎないようにしてるって前に言ってたな。

江口「良平さん、A飲みすぎじゃないですか？」

『ぜぇんぜん大丈夫れす！』

もう呂律回ってないじゃん。

木村「ダメだな。これ。」

江口「そろそろお開きにしましょっか。ウイングさんも寝てますし」

ウイングさんの方を揺すって起こしつつ、Aの様子も見る。

その間に良平さんがお支払いを済ませてくれている。

スマートでかっこいいなぁ。

江口「A～もう帰るよ～」

『ん～拓也さん…おんぶぅ』

江口「えっ！？」

まってまってまって
酔ってるからだよね？

A は俺が考えている間にも近寄ってきて、手を首に回している。

木村「じゃあ俺ウイングどうにかするから、えぐぅ、Aのこと頼むなあ～」

ウイングさんを担ぎながら、良平さんはタクシーを捕まえて帰ってしまう。

Aの家って…たしかここから近かったはず。

覚悟を決めてAを見る。

江口「A、おんぶするから乗って？」

『はぁい』

寝てるのか起きてるのかも分からないが返事は帰ってきているため声は聞こえているのだろう。

江口「よいしょっと。」

軽すぎる…。いや細いなとは思っていたし、身長も低い方だから重くは無いと思ってたけど…

改めて女性だと意識させられる。

はぁ。

もう自分の気持ちなんてとっくに気づいてる。

『たくやさぁん』

江口「なぁに？」

『たくやさんのせなか、おっきいれす！』

顔を背中にスリスリしてくるA。
可愛すぎるから…

江口「A～家の鍵は？」

『ん～わかりません～』

江口「バッグあけるよ？」

良くないこととは思いつつも、Aのバッグを漁って鍵を見つける。

江口「おじゃまします。」