私の使命は。3

捌拾伍 ページ37

〜Aside〜









澤村「A！！！！」









『…大地…さん…』







澤村「Aは弱くなんかない！いつも俺たちのことを守ってくれた。俺らのことを笑顔にしてくれる。」









大地さんが大声で私に向かって叫ぶ。









澤村「Aは1人じゃない！俺がいる！！」









1人じゃ、ない。









西谷「そうだぞ！！俺たちだっている！」









みんな、恐怖でいっぱいのはずなのに私のために声をかけてくれる。









木兎「A、俺らも！！」

及川「Aちゃん、がんばれ！！」

黒尾「みんなついてるぞ〜！」

北「みんな味方や！！」









竈門「ﾊｧｯ……俺も…います……！」









私は本当に恵まれている。
こんなに素敵な人たちがそばに居てくれる。









思い出せ。私の使命を。









『月の呼吸 捌ノ型』『月龍輪尾』









浅い呼吸の中、目いっぱいに剣を振る。









無惨「く…立ち直ったか。しかしそんな体でどうやって他の人間を守るのだ。」









ムチのような鋭い攻撃が私ではなく大地さんたちの方へ凄い速さで向かっていく。









彼らを守るには私が変わりに攻撃をくらうしかない…。









既に何度も攻撃を受け、肋も足も折れている。









それでも…！








『うっ…』







何とか彼らに当たる前に被ることが出来た。



しかし、あまりの衝撃に床に叩きつけられる。









澤村「Aっ！」








心配かけちゃいけない。立ち上がらなくちゃ。








『ﾊｧｯ…ﾊｧｯ…ﾊｧｯ』


無惨「なぜ庇う。」


『私の…大切な人たち…ﾊｧｯ…だから…です。ﾊｧｯ……私を…受け入れてくれる…ﾊｧｯ…大切な…居場所だから…。』







無惨「ふんっ。そのせいでお前はボロボロじゃないか。」









もう目の前で大切な人を失いたくない。

私がこの手で必ず守る。

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