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その日の夜、結局俺と北山と宮っち、それにニカの4人で公園を訪れるとそこには既に彼女たちの姿があった。


「お忙しいところ、ありがとうございます」
「別にいい。それより、撮られないって言ってた割にこんな場所だと心配なんだけど」


北山が一歩前に出てそう告げる。昼間より少し威圧的に感じたけれど、レイは臆することなく続けた。


「心配は無用です。ここはあくまで待ち合わせ場所なので。リン___」
「はいはーい」


名前を呼ばれたリンが手元のスマホを操作する。
すると。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「え、え、なに!?宮田こわい!!!なに!?」
「いや俺も分かんないよ!」


ニカと宮っちが驚くのも無理はなかった。
それもそのはず、一瞬光に包まれたと思ったらさっきまで公園だったその場所は暗がりの室内になっていたのだ。

俺と北山も思わず息を吞み、顔を見合わせてからあたりを見まわした。


「驚かせてごめんなさい。ここはプリパラの入り口、プリズムストーンショップです」
「プリズム…」
「ストーンショップ…?」


宮っちとニカが不思議そうに声を出す。
声こそ出していないが、俺も聞きなれないその単語を心の中で反芻していた。表情から察するに、おそらく、北山も。



 
 
 
それ以上何も言えないといった感じの俺たちの沈黙を破ったのは宮っちだった。


「え、待ってじゃあ俺たちプリパラの中に入れるの…?」
「はい。ご案内します」
「マジで!?あのプリパラの中に!?男子禁制って聞いてたけど…」
「マジですよ。夜なので特別です」


そう言うとレイは小さく笑い、こちらです。と移動を促した。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
レイの後に続いてゲートのようなところを抜けると薄暗い広場のようなところに出た。


「もしかしてここが…」
「はい。女の子なら誰でもアイドルになれる場所。ここがプリパラです」
「うおー!!マジか!これがプリパラ!!すご!!」
「プリパラよくわかんないけどなんかスゲー!!」


テンションMAXな宮っちとニカをよそに、俺と北山は二人の先にいる彼女を見つめる。
視線に気が付いたのか、彼女はこちらを見ると「今説明しますから」というように微笑んだ。
 
 
 
 
 

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作者名:かしわもち | 作成日時:2023年3月1日 12時

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