46話 深刻そうな顔して ページ2
こんにちは。白川Aです。
誠凛との練習試合から1ヶ月が経ち、インターハイ予選の約3週間前となりました。
実は明日から試験休みに入るという事で、監督と私で考えた、個人別のトレーニングメニューを皆さんに配りました。
メニューを見て、目を輝かせてくれる人もいて(勿論青ざめている人もいた)、とても作った甲斐がありました。
「明日から試験休みに入るが、先程配ったメニューを休みの間にこなしておけよ。サボってた奴はすぐわかるからな」
「「「はい!!!」」」
「それともう1つ。赤点をとったものは、テストが終わった1週間後に、補修があるからな」
その事を知らない1年生が、ザワつく。
あーそう言えばそんなことを幸ちゃんが言ってたな。
涼太が監督に尋ねる。
「1週間後って、インハイ予選っスよね?」
「ああそうだ。つまり赤点をとったものは、インターハイ予選に行けないということだ」
「え...」
なぜか涼太の顔が青くなっていく。
練習のあとだから、汗をかいているけど、なんか明らかに汗の量が多くなっている。
「赤点をとったものには、ペナルティがあるからな。では今日はここまで」
「「「あっした!!!」」」
礼をして、片付けに取り掛かる。
高校入って、2回目のテストか。
あ、1回目は入学してからすぐにあった、新入生テストです。
1回目は、学年7位という結果だったので、中間考査は5位以内に入れたらいいな〜などと思っている。
すると、ちょんちょんと肩を叩かれる。
『ん?涼太どうしたの?』
「Aっち...こないだのテスト7位だったスよね?」
『え?うん、そうだよ。深刻そうな顔してどうしたの?』
涼太は涙目になり、膝を床につく。
「お、俺、俺...勉強教えて欲しいっス〜!!!」
『ひゃあ!?土下座!?しかも五体投地!?』
「Aっち〜!お願いっスよ〜!」
涼太が私に向かって土下座をしているので、部員達がザワザワとしだす。
これ凄く恥ずかしいんだけど!
『わ、わかった!わかったから土下座やめて!早く!』
その後、涼太は幸ちゃんからシバかれていた事は、お約束となってきています。
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笠松もみじ(プロフ) - シャンプーさん» 作品を読んでいただきありがとうございます!面白いと言ってもらえる展開を書いていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします! (2018年1月26日 10時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー - 小説面白いです!初めから一気に読ませて頂きました。次の展開が楽しみです☆更新待ってます(≧ω≦) (2018年1月24日 21時) (携帯から) (レス) id: 170aaa5bac (このIDを非表示/違反報告)
笠松もみじ(プロフ) - 氷食症さん» 面白いと言っていただけて幸いです!更新頑張らせていただきます! (2018年1月1日 20時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
氷食症(プロフ) - めっちゃ面白いです!!!更新お待ちしております! (2018年1月1日 17時) (レス) id: 4abaca475b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴよ子 | 作成日時:2017年11月12日 15時