隣の家の笠松君【黒バス】

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翌朝、母さんはいつもどおり、朝飯を作っていた。

父さんは、会社に行ってしまったらしい。

俺はゆっくりとリビングのドアを開けて言う。



笠松「・・・おはよー、母さん。」



すると、いい匂いとともに母さんが振り返ってニッコリと笑う。



母「おはよう、ユキちゃん。」



そのまま、「今日のご飯はねぇ、わかめのお味噌汁とね…」といつものように語りだす。

俺も、椅子に座る。

いつもなら聞き流してるけど、今日は一語一句丁寧に聞く。

母さんは喋りながらも、俺の分の朝飯をテーブルに並べてくれる。



笠松「・・・いただきます。」

母「どうぞ♪」



いつも適当にいう「いただきます」をやっぱり丁寧に言って俺は食べる。

俺が食べ始めたのを見届けると母さんは皿洗いを始めた。

カチャカチャと食器と食器がぶつかり合う音を聞きながら、俺はご飯をほうばる。

どれもあったかくて、体にじんわりと染み込んでくる。



笠松「・・・母さん。」


母「ん〜？なあに、ユキちゃん？」


笠松「・・・このご飯、美味い。」


母「そ〜う？ならよかった。」


笠松「あと、」


母「うん？」


笠松「・・・昨日のカレーも美味かった。」


母「・・・そう。」


笠松「母さん。」


母「ん？」


笠松「・・・・・・ありがと。」


母「うん。」





俺は、やわらかな光と暖かなぬくもりを感じながら、朝飯をかみしめた。

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Lucky　Song

NEVER LOOK BACK　笠松幸男(cv：保志総一朗)

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