『最近、笠松先輩に彼女ができたと聞いたんです…どこぞの女じゃぁぁぁぁ！！！』笠「お前だよ！！！」『……ハッ！私か！』【笠松 幸男】

▽「好きなところ」 ページ5

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部活後、最近は笠松先輩と帰るのが日課だ。




笠「帰るぞ」


『はい！』




今日は、いつもより皆疲れてたなー。

そんなにひどい練習したっけな？





笠「A」


『はっ、はい！』


笠「さっきの。お前の好きなところ」


『…はい』





怒られる？





笠「一回しか言わねぇから、ちゃんと聞いとけ」


『…はい』


笠「可愛いところ、バカなところ、お節介なところ、チームを支えてくれるところ」




突然立ち止まって、私の方を向かずに言い切る。

私からじゃ顔は見えない。




『笠松先輩？』


笠「…全部好きだ///」





私からじゃ顔は見えないけど、

耳が真っ赤なのはわかる。




笠松先輩がこういうこと言うのが苦手なのは知ってる。

でも、やっぱり言ってほしくて。





『ありがとうございます！』


笠「おー、じゃあいくぞ」


『はい！』





苦手なくせに、ちゃんと言ってくれることがすごく嬉しい。




『私も、笠松先輩のカッコいいところも、仲間想いなところも、バスケが大好きなところも全部大好きです！』


笠「うるせぇ！///」


『ちなみに将来の夢は笠松先輩のお嫁さんです！』


笠「聞いてねぇよ！恥ずかしさはねぇのか、お前に///」


『笠松先輩の為なら恥だって捨てます！』


笠「捨てるな！はぁ…」





大きな溜め息を吐く、笠松先輩。

呆れてる？




笠「いつかな」





そう言って、私の頭を撫でたあと

また前を歩く笠松先輩。





『それは…結婚OKって意味ですか！？』


笠「声が大きいんだよ！…好きに解釈しやがれ」


『…大きな進歩です』





前までは絶対嫌だ！とか

言われてたのに。





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