『最近、笠松先輩に彼女ができたと聞いたんです…どこぞの女じゃぁぁぁぁ！！！』笠「お前だよ！！！」『……ハッ！私か！』【笠松 幸男】

▽「海常vs誠凛 5」 ページ21

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黄瀬くんが入ってからの、海常は強かった。

すぐに点を巻き返していく。






そして、残り数秒の逆転の連続。

海常がいれては、誠凛がいれの繰り返し。







そして_________








司「試合終了！！11番(黒子)のブザービーターで奇跡の再々逆転！勝ったのは誠凛高校！！！」







勝ったのは誠凛高校。

負けたけど、皆やりきった顔をしている。






選手達はお互い握手を交わし、お互いを讃えている。






リ「いい試合だったわ。ありがとう」


『こちらこそ。誠凛との試合ができて、見れて良かった！ここまできたら、絶対勝ってね！』


リ「ありがとう！また来年、やりましょう」


『うん！』






選手達が戻ってきた。

笠松先輩が黄瀬くんに声をかけた。






笠「ったく。んなミエミエのヤセガマンしてるようじゃ、モデルはできても役者はムリだな」


黄「…センパイッ、オ゛レっみ゛ん゛な゛どがぢだがっだっス…」


笠「そうだな」





黄瀬くんは、笠松先輩に支えられ涙を流していた。

最初から試合に出られなかった黄瀬くんは、悔しいだろう。






皆で勝ちたかったのは一緒。






早川も黄瀬くんも皆、泣いてた。

でも、先輩達は泣いていなかった。






今、先輩達が何を考えているのか私にはわからない。

でも、一番悔しいのは先輩達だろう。






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