『最近、笠松先輩に彼女ができたと聞いたんです…どこぞの女じゃぁぁぁぁ！！！』笠「お前だよ！！！」『……ハッ！私か！』【笠松 幸男】

▽「どこが好き？」 ページ3

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笠松先輩の"彼女"になって、数週間が過ぎた。

だが、今だにあれから好きとは言ってもらえてない。


ここは、自分から言うしかないよね！





『笠松先輩！私のこと好きですか！？』


笠「…なんだよ急に」





お昼休み、最近は笠松先輩とご飯を食べている。

私が質問をすると、笠松先輩は下を向いた。





『照れなくてもいいんですよ！たったの２文字じゃないですか♪』


笠「こんなとこで言えっか！///」





屋上だから、人はいないんだけどね。





『んー、じゃあ、私のどこを好きになったんですか？』


笠「………」


『そっかー、全部かー』


笠「言ってねぇ！！」


『全部好きって顔に書いてありますよ』


笠「書いてねぇ！くだらねぇこと言ってないで教室戻るぞ」


『…はーい』






結局、笠松先輩は言ってくれなかったなぁ。

照れ屋なのか？恥ずかしいのか？





笠松先輩と別れた後、すごいことを聞いてしまった。


廊下ですれ違った女子達が





「ねぇ、聞いてよ。さっきさ彼氏に私のどこが好き？って聞いたらキレられたんだけど」


「なにそれ？ありえないね」


「くだらないこと言うなってさ…こっちには大事なことなんだよ！」





わかる！すっごいわかる！

でも、男の人ってどこもそういうもんなのかなぁ。キレられないだけマシだけど。





「そろそろ別れ時かなー」


「好き？って聞いて、くだらないって言われたらもう終わりだよねー」





え！？そうなの！？

もう終わりなの！？





私の頭の中で

"もう終わりだよねー"が何度も再生される。





『やっと付き合えたばっかなんですけど！？』





それはいけないな…。

でも、どうすればいいんだろ。



とりあえず、様子をみよう…。




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