【stpr】マフィン焼いたら家燃えた 2

マフィン80 ページ35

りいくんが頬をかく時

それは決まって何か嫌なことがあったり、悲しいことがあったりした時だ

嫌な感じを隠したくて、でもその嫌な感じへの苛立ちが止まらなくて

ちょっとの痛みでなんとか隠しているような、そんな気がする

だからりいくんがそうした時は絶対に目を離しちゃいけない

目を離したら多分りいくんは独りで泣いて、独りで寂しいに埋もれるから

『りいくんはそれで良いの？』

確認するように問いかければりいくんはぴたっ、と頬をかいていた手を止めてうずくまる

莉「はぁぁぁぁっ・・・、またあの癖してたのかぁ。先輩はよく人を見てるよね、見てなさそうに見えて」

バレないと思ったんだけどな、と付け足すりいくんにデコピンをする

『極力隠さないって高校の時に言ったでしょ！まぁ極力ですけどね！？』

ちょっと逆切れ状態でまくしたてるように言えばりいくんがクスクス笑う

莉「んふふ、なんでキレてんの？分かんない先輩だなぁ」

『どーもどーも？』

誉められていないだろうがそう返して改めてりいくんに尋ねる

『何でも券、何に使う？』

莉「・・・帰りアイス奢りで」

『はーいっ』

威勢よく返事した私はきちんとハーゲンダッ○を奢らされました



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次回、誕生日編！
次の更新は早朝かお昼です、多分

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