【stpr】マフィン焼いたら家燃えた

マフィン18 ページ20

こ「え、覚えてないの？最終的に途中にあった木の枝に掴まって、そっから降りたやつだよ？
結構先輩七不思議では有名じゃん」

心底不思議そうに問いかけるころん

いや、そんな皆さんご存知の、みたいに言われても覚えてないし

私が首を横に振ると口を尖らせる

こ「えー、あのあと手ぼろっぼろになったAを手当てしたの僕なのにぃ」

『あ、うん、それはありがとう』

よしよし、と頭を撫でるともっと撫でろ、と言わんばかりにころんが頭を屈めた

意外と甘えん坊なんだよな

ちょっと愛しさをおぼえつつ撫で続けるところんがまた口を開く

こ「りいもそん時手伝ってくれたんだよ、そのにゃんこの里親探したり」

ほへー、何か委員会が同じで仲良かったくらいだったわ。ちゃんとした思い出が

ごめんね、りいくん。もう多分歳だね、私

そんなことを思いつつ他になにかエピソードがないか脳内を探す

『んー・・・、あっ！あんさ、私が遊園地で迷子になった時迷子センターにりいくん来てくれたよね？』

一つ思い出したのでころんに問いかけると頷かれる

こ「そう、アナウンスのお姉さんも凄いぎこちない笑顔で放送してくれてた」

うん、厳しい修行を詰んだであろうあの人の完璧な営業スマイルが崩れたよね、二秒で

一度思い出すとどんどん鮮明に色付いていく

『本当にあの顔が面白くてツボったら睨まれたよねぇ。てか結局皆どこいってたの？あんとき』

私ずっと一人でウロウロして探してたのに

そんな思いを念じたらころんにデコピンされた

こ「いや、先輩が一人で風船貰いに突っ走っていなくなっただけだからね。しかも結局手ぶらで帰って来たし」

『・・・過去のことは水に流そうか』

こ「忘れない。先輩と過ごした日は全部馬鹿みたいに濃くて忘れられない」

形容し難いくらい疲れきった顔で言うころん

そんなに褒められたら照れるよっ すらっしゅ すらっしゅ

一人茶番をするところんに何度目か分からない冷たい視線を送られた

もう私の心風穴空きまくりだわ





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こんばんは、作者です。
えー、作者もね、学生なので更新する曜日を設定させて頂きます。
それがこんな感じです

ダメ人間 月・木
マフィン 火・金
溺死 水・土

日曜日は気まぐれに更新します。
他の曜日も余裕があれば更新します
ご理解のほどよろしくお願いします

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