【stpr】マフィン焼いたら家燃えた

マフィン13 ページ15

『はーい』

自分の家じゃないことをすっかり忘れて出てしまったその先には顔面国宝な高身長の人がいた

荷物とか持ってるようには見えないしころんの友だちか

『ころんなら今寝てますけど呼んできましょうか？』

そう考えて声をかけると睨まれる

えっ、なんで

私Mじゃないからそういうの嬉しくないよ

例え顔面国宝でも嫌だよ

睨まれるのはもう世の女性からで充分だよ

ぐるぐる思考を回していると

？「おい」

耳に無害の、むしろ心地よい声に呼ばれて現実に引き戻される

『え、あ、はい』

慌てて返事をすると怪訝そうに眉をひそめられる

？「あんた誰。ころんのストーカーか何か？勝手に家に入るのって犯罪なんだけど。
警察に通報されたくなかったら今すぐ出てけよ」

え、めっちゃ警戒されてるやん

てかころんってあだ名皆使うんだ

私のあだ名がそんなに気に入ったんだね、うんうん

なんて悠長に考える暇もないほど怖い顔なので一歩後退する

しかし顔面国宝さんの攻撃はとまらない

？「てかそれころんの服でしょ。何で勝手に着てるの？意味分からないし気色悪い」

ちょっとマジで、ガチめにヤバそうだったのでころんの寝室まで走って向かう

？「は！？ちょっ！」

後ろから慌てて追いかけてくる顔面国宝

けど一向に差は縮まらない

改めて身体能力高くて良かった

ちょっぴり安心しつつころんの寝室に滑り込む

『ころんヘルプ！何か怖い人いる！誤解されてる！』

ゆさゆさところんの身体を揺らしながら叫ぶ

？「ころん！」

しかしそれと同時に顔面国宝も部屋にたどり着いてしまった

？「ころん起きろ！ストーカー家に入ってる！」

室内に入って叫ぶ顔面国宝は徐々にこちらに近付いてくる

あ、もうダメだな

ころんの体に隠れながらそう悟る

あの時ドア開けなきゃ良かった

きゅっ、と目を瞑り捕まるのを覚悟した時

こ「ふぁ・・・、先輩煩い・・・。ん？何でさとみくんいるの？」

ようやくころんが目を覚ました

それを見て急いで口を開く

『怖い人が！』
さ「ストーカーが！」

しかしさとみくん？とやらと同時に喋ってしまったらしくころんは聞き取れていない

こ「え、なに？聞こえないんだけど。とりあえずご飯食べよーよ」

うん、先輩が通報されかけてるのに呑気すぎない？

のそのそとベッドから抜け出すころんを横目にそう思った





ーーー
私が一番登場させてるメンバーさんと言ったらさとみくんだけですよね。
恐らく150回は優に越えてるんじゃないかと

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