ヒロイン潰す為に帰ってきました。 Ｐａｒｔ２

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「でも、イジメられてたって・・・誰に？」

「それも手紙に書いてありますよ」


皆さん頭を寄せ合って、手紙を覗き込む。

最初に発見したのは、手紙を持っているツム先輩だった。


「『新しく入ってきたマネ』って・・・羽水か？」

「おそらく」


まさか羽水さんだとは思ってなかったんだろう、皆さんの顔は一気に険しくなった。



「ミレをイジメてたんは羽水やったんか」

「それだけじゃないですよ」


私はそう言って、ある一部分を指差す。


「羽水さん、仕事もしてなかったみたいですね」

「・・・アイツ」



もう、羽水さんを信じている人はこの場に１人もいない。

今「羽水さんを退部させて下さい」と言えば、あの手この手を使ってツム先輩とサム先輩がしてくれる。

でも、それじゃあ足りないよね。



「北さん、羽水退部させましょ！」

「ミレをイジメたヤツを、このままにはできませんよ」


ツム先輩とサム先輩がそう言うけど、信介先輩は渋い顔。


「確かにそうなんやけどな、俺にその権限は無いんよ。本人が退部したいって言わん限りは、羽水はマネージャーや」

「そんなら、学校にこの事を噂で流すとか！そうすれば、勝手に向こうから転校してくれますよ」




「・・・ちょっと待って下さいよ」

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