2ー57 ページ39
午後の練習開始。
最初に試合をするのは、我らが青城だ。
どっちが勝つのかなぁ。
昨日はウチだったけど、その時に研磨に観察されてるだろうから、分からない。
実際に試合が始まると、予想通りだった。
昨日なら決まっていただろう場面で、拾われている。
『守りの音駒』はダテじゃない、って事か。
結果は、25ー27で、音駒の勝ち。
流石、烏野に一回も負けていないだけある。
悔しそうな顔をする徹先輩達に話しかけたいのを我慢して、音駒の皆さんに、スポドリを配った。
「おお、A、ありがとなー」
不自然なくらい大きな声で言うクロ先輩。
どうしたんだろう?
呆れたような顔をしている衛輔先輩の視線を辿ると、怒りを必死に収めようとしている徹先輩が居た。
・・・ああ、そういう事。
お詫びとして、徹先輩がコッチを向くのを待ってから、「が ん ば っ て く だ さ い」と口パクで言う。
それを見た徹先輩が倒れそうになった事と、英が不機嫌になった事とか知らない。
大体、贅沢言わないで下さいよ。
可愛い可愛い仁花ちゃんに担当して貰ってるんだから。
・・・ん?て事はこの体育館に、仁花ちゃんが居る!?
あ、ウチの巨人に怯えながら、スポドリ配ってる!
可愛い!
「仁花ちゃーん!」
呼ぶと、涙目になってコッチに走って来た。
「きょ、巨人がいっぱい・・・。食べられる・・・」
「大丈夫だって!何かされたら言ってね、私が仇打ってあげるから」
自分の胸を叩いて言うと、キラキラした目で見られた。
「おお、これぞイケメン・・・!」
ああ可愛い!
「私の可愛い可愛い仁花ちゃんを泣かせないで下さいねー!徹先輩!!」
「何で名指し!?俺女の子泣かせた事無いよ!!」
「ウチのメンバーの中で、一番軽いので。仁花ちゃんに言い寄りそうだと思って言いました。手を出したら、貴方のスポドリは、少なくとも1年間ただの水ですよ。・・・あ、でも、夏は塩入れてあげるので安心して下さい」
「何て辛辣な・・・。さっきの可愛かったAちゃんは何処に!?」
モチロン徹先輩以外もですよ、という意味を込めてニッコリすると、皆さんブルッと震えていた。
情けないぞー。
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ゆず(プロフ) - サブリナさん» おお、私も関東です!だから、東北弁とか関西弁とかイマイチよく分かりません。 (2018年5月4日 17時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
サブリナ(プロフ) - わかります。私は関東なので見つけるとめっちゃ嬉しくなります。 (2018年5月4日 14時) (レス) id: 5759db4512 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - サブリナさん» ですよね!ああ、私も東北に住んでれば、ああいうのを日常的に見れるかもしれないのに・・・。 (2018年5月3日 19時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
サブリナ(プロフ) - 私も今日矢巾のSAを見ました。なぜか感動 (2018年5月3日 11時) (レス) id: 5759db4512 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - chitoさん» ありがとうございます!頑張ります。 (2018年4月20日 9時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2018年3月18日 21時