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時間は飛び放課後である
「・・・上城サン」
「無理」
「まだ何も言ってないよ!?」
「お前のことだ。どうせバカみたいなことに付き合わされるんだろ」
よるな馬鹿、といい、シッシッとやった
「まあ、きいてやれば?」
うるさくて本も読めないし、と苦笑した
「由利様、あなたは神か!?」
上城は、はぁっと嘆息を漏らし
「で、何?」
と尋ねた
ため息でさえ色気があるから卑怯だ
「部費がね、ないんですよ」
「何?無駄遣いのし過ぎで部費が尽きたって?」
「違うよ!?」
心外だと言わんばかりの勢いで否定した
「オカルト部は同好会の扱いなの!初めから部費がないの!」
完全に激怒である
逆ギレとも言う
「あー、4人だとギリギリ部活に認められないからねー」
納得したように糸谷が呟いた
「初めからなかったのになんで今?」
三神は訳わかんない、と眉をひそめ、本のページをめくる
如月はもーしょーがないなぁと、肩をくすめた
「二学期は文化祭があるじゃん?部活動である以上出し物をしないといけないらしくてさー」
お金ないじゃん?やばいのだよーと、てをひらひらさせる
どうもイラッとくる動作である
「はあ!?」
驚きのあまり本を閉じてしまった三神
ばんっと音がした
言いたいことがだいたい読めてきた上城はパンパンっと手を叩き
「あー、もうこの話は終わりな。出し物なんてAが腹踊りでもしときゃあ大丈夫だ」
と焦った様子で切り上げようとした
「やだよ!蒼がなんかやればお金がっぽがっぽだしみんなハッピーでしょ?」
どうよ?とドヤ顔した
糸谷と三神は上城に哀れみの視線を向けた
「どうよ?じゃねーよ」
頭を抱えて呟いた
「なんでだよーう」
そう言い、口唇を尖らせる
「俺はハッピーじゃねーし。女嫌いだからマジ無理」
と整った顔を歪めた
「あっれー?私も三神くんも女だけどー?」
墓穴を掘ったな、と言いたげな表情だが、墓穴を掘ったのは如月、お前である
上城はなんでもないように
「三神は別にウザくないし」
と言う
「へー」
興味なさそうな声を上げる如月だったが次の瞬間
「由利は、って言った?私は?ねえ、私は?」
気づいたようでうるさい
上城は無視を決め込んでいる
「ねー!私はー?私はー!」
1人の少女の高い声が虚しく響いた
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
7人がお気に入り
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朧月レンゲ - 深夜まよいさん» ありがとうございます! (2018年7月4日 23時) (レス) id: b1e62bb2f3 (このIDを非表示/違反報告)
深夜まよい(プロフ) - 朧月レンゲさん» URL貼らせて頂きましたー!またいつかリクエストでもしてくださいね(*´∀`*) (2018年7月4日 23時) (レス) id: 38fb1edd11 (このIDを非表示/違反報告)
朧月レンゲ - 深夜まよいさん» 見てくださったんですか!?ありがとうございます!大丈夫です!! (2018年7月4日 22時) (レス) id: b1e62bb2f3 (このIDを非表示/違反報告)
深夜まよい(プロフ) - ごめんなさい小説見れました!話のテンポがよくて読みやすいです(*゚▽゚*)イラスト集の方にURL貼っても大丈夫ですか? (2018年7月4日 20時) (レス) id: 38fb1edd11 (このIDを非表示/違反報告)
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