【ポケモンXY】 君はいつだって ３

夕陽の光 ページ27

貴方視点

部屋で紅茶を飲んで、モモンの実を食べる。・・・そういえば、私今日一歩も外に出てないんだなぁ・・・。

カ「お隣さん、もう気分いいんだよね？」

「うん！もうすっかり」

カ「だったら、ちょっとそこらへん散歩しない？」

「いいよ！一緒に行こう！」

にっこり、そう笑って答えると、カルムは嬉しそうに微笑んだ。・・・と思ったら、手を差し出してきてくれる。
・・・どこまで私を喜ばせてくれるんだろう。と思いつつ、カルムの手に自分の手を重ねる。

カ「水族館、行ってみる？」

「行く！・・・水ポケモン楽しみ・・・」

カ「水ポケモン好きなの？」

「どんなポケモンも好きだよ？だから、楽しみなの」

カ「・・・お隣さんらしいね」

テ『・・・私は、苦手だわ』


そういえばテールナーは炎タイプだ。炎は水に弱いはずだったから、苦手なのもしょうがないね。


「・・・私の手持ちに水タイプが入っても、喧嘩しないでね？」

カ「君のところのテールナーなら平気でしょ」

「うん！」

カルムと手を繋いで外に出る。・・・外はやっぱり中と違って寒い。だけど、夕陽が綺麗で・・・海が、オレンジ色だ。

「綺麗だな〜・・・写真とりたいかも」

カ「・・・お隣さん、これ着てて」

「え？」

カルムがカーディガンを羽織らせてくれた。・・・白いカーディガン。私、このカーディガン持ってないよね・・・？

「・・・カルム？」

カ「・・・いいから、黙ってもらって」

「で、でも」

カ「風邪引いたら困るだろうし・・・」

「・・・そっか。ありがと。お言葉に甘えてもらっちゃいます！」

カ「ん・・・そうしてくれたほうが助かる・・・。ほら、水族館行くよ」

「うん」

カルムにもらったカーディガンを着て、またカルムと手を繋ぐ。・・・普通に手を繋いでいるけれど、本当に恥ずかしいんだ。


・・・それでも、こういうことが出来るのは、夕日の光に隠れるから。

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