馬鹿らしい ページ26
カルム視点
俺が、部屋のドアを開けようとしたときだった。テールナーとお隣さんの会話がふいに聞こえてきた。
テ『もっと積極的になりなさいよ。もういっそのこと、告白しちゃえばいいじゃない』
「うっ・・・でも・・・でもね・・・、今の私じゃ、そんな資格ないよ・・・」
テ『どうして?相手はあなたのこと、少なくても悪くは思ってないのに』
「・・・だってね、きっとあの人は私よりも強くて。弱いままじゃ、あの人に告白何て・・・出来ないよ」
あぁ、お隣さんの好きな人の話か。聞きたくないけど、聞いてしまう。今の会話によると、お隣さんとソイツは仲がいいらしい。
・・・でも、ソイツよりは俺の方が絶対に仲がいい自信がある。今だって、こうやって一日ずっと一緒に過ごしてるんだ。絶対俺の方が仲いい。
「私だってトレーナーだもん。相手の背中を追いかけるんじゃなくて、自分の背中を追いかけてもらえるようにならなくちゃいけないんだ」
・・・それでも、なぜかお隣さんは俺じゃなくてソイツ。俺は、やっぱり意識されてないようで。
テ『ふふっ・・・そう。じゃあ、私たち手持ちに責任重大ね。もっと、強くなって見せるわ』
「・・・うん、一緒に強くなろうね♪約束!」
テ『えぇ、もちろん』
・・・とても、悔しい。
ソイツは、どんな奴なのか。ソイツは、どれくらい強いのか。ソイツは、俺とどう違って・・・
ソイツに、どうしてお隣さんが惹かれたのか・・・。
何も分からない。分からないけど、ソイツに会ってみたい。会って、話をして・・・それで?
カ「・・・馬鹿らしい」
そこで考えることが面倒になって、ガチャッと扉を開ける。お隣さんはびっくりしたようにこっちを振り返ってから、俺の手に持っているものを見て目を輝かせた。
「モモンの実と紅茶〜!!」
カ「お隣さん、紅茶でよかった?」
「うん!有難う!」
トレイの上からティーカップをとったお隣さん。普通に座ってたから、俺も隣に座らせてもらうことにした。
カ「熱、下がったの?」
「うん。37.2度!もう平気っ!」
笑顔で紅茶を飲むお隣さんを見て、微笑んだ。・・・そして、その後「熱っ!」と言ってティーカップから口を離した姿を見てさらに笑ってしまう。
カ「ごめん、熱かった?」
「・・・紅茶がおいしそうだったから、つい冷まさないで飲んじゃった」
えへへ、と笑ったお隣さん。・・・やっぱり、可愛いんだよなぁ・・・うん。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
141人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ポケットモンスター」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうき - 些細なことですが…(風邪のせい)で、無自覚が、夢自覚になってますよ。 (2014年4月19日 22時) (レス) id: d108e2a769 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ - うわぁ・・・殿堂入りおめでとうございます!!憧れのmikuさんのことなので、すっごく嬉しいです! (2014年3月31日 11時) (レス) id: 92887d1ae2 (このIDを非表示/違反報告)
かずっち - また荒らしなんかに会わないようにしてください。あと、↓の人と同じく、画像が見えません。もう目からハイドロカノン出そうなきもちです。 (2014年3月20日 17時) (レス) id: a77355e607 (このIDを非表示/違反報告)
ウェンディ - 画像見えません〜 見せて下さい。・°°・(>_<)・°°・。 (2014年3月1日 22時) (レス) id: 810aef757d (このIDを非表示/違反報告)
ユメノ - ( ・ε・)(σωσ) (2013年12月3日 21時) (レス) id: 6afc82fcfe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:miku | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/reddonau/
作成日時:2013年11月1日 21時