Sweet Melody２~彼との甘い日常~【歌い手】

お ひ め さ ま 。[すとぷり]】続編 ページ1

A side








気づいて欲しい、
そう彼の口からこぼれた素直な言葉は
あまりにも綺麗すぎた。


『⋯⋯そ、っか』

るぅと「⋯⋯うん、皆本気なんです。なーくんは、みんなに優しすぎる。そのあまりAにも素直に気持ちを伝えられない。ジェルくんは、誰よりもAを幸せにしたいと思ってる。そのためにはなんだってする。ころちゃんはとても不器用だけど、人一倍にAへの想いはたくさんある。ただ、その思いを上手く言葉にできない⋯⋯＿＿＿＿」







そっか、皆、私が好きなんだ。
私、みんなに愛されてたんだ。
ただの友達じゃなかった、愛されてるんだ。
⋯⋯でも、
でも、誰か一人を選ぶなんて、そんなこと＿＿＿＿








るぅと「出来ないですよね。」

『っ、え？』

るぅと「Aも同じです、優しすぎます。大事な時の決断ができない。」

『⋯⋯ん、うん、それは、そう、だね⋯』

るぅと「だから、僕らからの愛を受け取ってください。たくさんたくさん愛を受け取って、誰がいいか決めてください。Aが選んだ人なら、⋯⋯⋯⋯僕はそれで、構いませんから。」







最後の言葉は、グッと飲み込むように彼は言った。
私はそんな彼に、頷くだけでその場を去った。

泣いてしまいそう、泣いちゃダメだ。


⋯⋯と、思うと同時に身体への負担は大きくなっていた。









『ﾝｸﾞｯ...､ｶﾊｯ...！？』

血。
やばい、目が⋯⋯






莉犬「あ、A！⋯⋯えっ！？A！？」

ジェル「A！？お、おい！A！！？」









意識がそこで途切れた。

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