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博美「あ、もしもし
いきなりすみません

今、お時間大丈夫ですか?」

.


勇気「おう、どうした?」

.


博美「いや、あのぉ...今朝のお話
上司の方と私もお会いしてみたいなぁと思いまして」


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この出会いが

私の都合のいいように考えている通りにいくかは

わからない


.


それでも

私の能力を“気になる”と言ってくださる方がいるなら

私はどんなことをしてでも

その能力を売り込むまでだ


.


.


勇気「ほんとに!?
今ちょうどその話してたとこなんだよ

あ、ちょっと待ってて」


.


.


受話器の奥で

先輩が誰かと話している


会話は聞こえないのに

自分のことを話されてるんじゃないかと思うと

受話器を握り締める手に

力が入った


.


.


.


勇気「あ、ごめんごめん

何かさ今から会えないかって話になってんだけど...どう?」


.


博美「大丈夫です!!行かせていただきます!!」


.


.


返事は即答だった


少しでも興味を持っていただいているうちに

会っておきたい


.


電話を切った私は

いつもより多い荷物を抱えながら

先輩の会社へと急いだ

.

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作者名:橘花恋 | 作成日時:2012年9月4日 2時

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