『HTF』〜恋の周波数 part1〜

48.　また会ったな ページ49

面接は20分程で終わった。


手ごたえを感じながら家へとまっすぐ帰っていると、昨日友達になったシフティリフティとすれ違う。



ｼﾌ「よう、A」


ﾘﾌ「昨日ぶりだな！調子どう？」



そう言って私を挟むようにして真横に立つシフティとリフティ。



『調子はまずまずだな。二人は？』



ｼﾌ「いつも通りだ」


ﾘﾌ「昨日は貰ったテレビで一晩中番組みてたから眠いぜ」



『そっか。……あのさ言いづらいんだけど、テレビ返してくれない？昨日ラッセルに怒られてさ。
　別に今すぐにじゃなくて、見たい番組一通り見終わった後でいいからさ。
　じゃないと私バイトの初給料で弁償しなきゃなんだよね』



ｼﾌ「そうか、それは辛いな」


ﾘﾌ「ドンマイ。別に返してもいいんだけど……」





『えっ、返してくれるん？』




ﾘﾌ「いいｙｼﾌ「ブッブーーーーー！！！ダメーーーーーーーーー！！！！」えっ」







『あ"あ"ぁ？？？』




ｼﾌ「冗談だ」



ﾘﾌ「兄貴の冗談は分かりにくいんだよなぁ……」





一瞬キャラ変わったから誰かと思ったわ。


駄目って事が冗談なのね？




『じゃあ返してくれんの？』



ｼﾌ「いいだろう。ただし条件がある」



『条件？』


ﾘﾌ「出た……兄貴の条件……」



ｼﾌ「俺たちに勝負で買ったら返してやる」


『勝負ってなんの？』


まずそれを聞かないことには始まらない。



ｼﾌ「とある男の家に行って、一日お手伝いさんをやるというものだ。
　 なにも無かったらお前の勝ち。何かあったらお前の負け」



『負けたら？』


ｼﾌ「PSP買え」


マジかよ。

PSPか…1万と少しぐらいか。
出費がかさむなぁ……。


でもまあ勝てばいいんだから！



『受けて立つ』


ﾘﾌ「マジで？」


ｼﾌ「フッ」




『私が負けたらPSPね。分かった」



ｼﾌ「あと俺たちと一日デート」



『…………』

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