だいすき、でした。【ブルーロック】 (ページ7)

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「お、Aさん体調大丈夫そう？」
『玲王くん昨日はどうもありがとう。だいぶ戻ってきたよ』
「俺らあんまり話したこと無かったよな」
『そうだね…割と忙しいから話しかけてくれる人以外はあんまり話したことなかったかも』
「じゃあ俺これから話しかけるわ、凪とは話してるの見たことあるんだけどさ」
『凪くんは、前ゲームしてるところ見られたからね』

あの日を境に玲王くんと話すことが多くなり、彼はまた私を避けるようになって行った。u20との決戦まであと一週間。私たちは距離が近くなった、と思う。

「お疲れ、こんな時間まで何してんの」
『みんなのデータチェックしてたんだ、試合までもう少しだし、役に立ちたいと思って』

生半可な気持ちでここに来てしまったけれどみんなを見ていたら何か出来ることはないか、と一生懸命頭に叩き込んだ。ない頭に叩き込むから熱なんか出すんだろ、って言われそうだけど。

「ふーん、真面目なんだな」
『まぁね、みんなには勝って欲しいって思うし』
「お疲れ、なんか飲む？」
『え、いやいやいいよ、大丈夫』
「こういう時くらいいいだろ？何が好き？」

自販機前まで連れていってくれた玲王くん。「コーヒーにしよ」ってコーヒー飲めるの、かっこいいよね。私は子供舌だから甘いのしか飲めなくて『ココアがほしい』って頼んだ。

「甘いの好きなんだ、どーぞ」
『恥ずかしながら…ありがと』
「俺はいいと思うけどな」

彼から渡されたココアは温かくて冷たかった指先は少しずつ暖まっていく。と同時に冷めかけた心があたたかくなっていく気がした。

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たくさんの方に読んでいただいてとても嬉しいです❤︎.*

ここからは番外編ということでクリスマスのお話を書いていきます、！(間に合わせたい…！)