だいすき、でした。【ブルーロック】 (ページ1)

今日:34 hit、昨日:3 hit、合計:7,705 hit

Prolog ページ1

.

『ねぇ、本当に私のことすき？』
「好きやで」

いつから彼にこんな質問をするようになったんだろう。好き？って聞いて好きだよって言葉だけで安心させていた日々。
彼の周りに女のコがいるとかそういう訳じゃないけどいつしか不安になっていった。

彼の両親のことは聞いていたからデートに頻繁に行けるわけでもなかったし、それを承知の上で私も付き合った。付き合う前は返信も早かったし寝落ち通話にも付き合ってくれて、どんどん好きになっていった。

惚れた方が負け、なんて言葉を聞いたことがあるけど多分これなんだろうな。とか思ったり思わなかったり。

付き合って2ヶ月、彼との連絡は淡白なものになっていった。マネージャーをしていた訳じゃないからサッカーの練習を眺めることもなかったし、知識もなかった。

そんな時突然両親から引越しをすると伝えられた。引越し先は東京。それを彼に伝えたら最近冷めてる彼だってさすがに悲しんでくれるだろう。そう期待していたのに、

「遠なってまうけど、頑張ってなぁ」

悲しい顔をするわけでもなく作ったような笑顔で。でも、その後に1番聞きたくなかった言葉を伝えられた。

「そやけど、離れてまうなら伝えるわ。最近付き合うのんがしんどかったんよ、距離置きたい思うとった。出来たら、お別れをしたい思うとった」

『お別れ…、するの？』

「せやね」

その後引っ越してから彼から連絡が来ることは無かった、