* ページ18
そーくんの姿を認めた坂田さんは、私に優しい目を向ける。
「ん〜じゃあな、Aちゃん。
お迎えもきたことだし、俺ァ帰るわ。
飯、マジで美味かったぜ。勿論デザートも。
また気が向いたら万事屋に作りにきてくれや」
「はっはい、喜んで!」
そーくんに腕を掴まれた状態で慌てて返事をすると、坂田さんはもう一回「じゃあな」と一つ手を振って、背を向けて帰って行った。
.
坂田さんを見送った私は、そのままそーくんに腕を引かれて屯所の中を歩いていた。
「……旦那の誕生会、どうだった」
「とっても楽しかったよ。
皆さん、私のご飯をとっても美味しそうに食べてくれて……嬉しかった」
素直に言うと、そーくんが拗ねた顔で振り向いた。
「……旦那たちだけ食ったとか、ズリィ」
「え?」
一瞬そーくんが何を言っているのか分からなかったけれど、すぐに何を言わんとしているのか分かった私は、笑みを浮かべて言う。
「今度、そーくんにも作るね。
甘いデザートも作ったから、そーくんにも喜んでもらえると思う」
「……マジで?」
「うん」
頷くと、そーくんは「そうかィ」と少し表情を和らげた。
そんなそーくんの顔を見て、(そーくんにも喜んでもらえるといいな)と思ったと同時に、密かにその優しい表情に胸を高鳴らせた。
.
.
.
.
どうか、どうか。
来年も、再来年も、彼に幸せな誕生日が訪れますように。
*・゜゚・*:.。..。.:*・''・*:.。. .。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.。..。.:*・''・*:.。. .
銀ちゃん、お誕生日おめでとう!
やっぱり銀魂の主人公は貴方じゃなきゃ務まらない。
どれだけ沖田くんが好きで、沖田くんに夢を見ていても、銀ちゃんは別なんですね。
別の場所で、別の銀ちゃんへの想いがある。
私はそんな感じです。
どうか、どうか、世界で一番幸せになって。
お誕生日おめでとう、銀ちゃん。
68人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
赤羽@美羽(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます!そう言っていただけるととても嬉しいです!これからもよろしくお願いします♪ (2020年3月13日 9時) (レス) id: 8b3b438a89 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - めっちゃ面白いです!さっそくお気に入り登録しちゃいました!更新楽しみにしてます、頑張ってください! (2020年3月12日 14時) (レス) id: 319352fe0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:赤羽@美羽 | 作成日時:2019年9月11日 7時