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十八輪 ページ25

と、坂田さんが叫び出したとき。

坂田さんは、ゲホゲホと勢いよく咳き込み始める。


「っ!?」
慌てた私は台所に戻り、さっき買ったスポーツドリンクを持ってきた。

「坂田さん、これ飲んでください」

私がそう言って差し出すと、坂田さんは素直にペットボトルを受け取り、口に流し込む。


「っぷはーっ!
あーありがとな、Aちゃん」

「いえ」


「もう、二人ども。
風邪の時ぐらい落ち着いででくだざいよ」

新八さんがそう言ったので、私も頷き言った。

「とりあえず、ご飯にしましょう。
お口に合えばいいんですが……」


今更になって少し心配になっている私を他所に、3人は「いだだきまず!」と食事を始めてしまった。

(どうかな……?)

ドキドキしながら3人の反応を待っていると。


「〜っ!めっぢゃ美味じいアル!」

「Aざん、凄いでず!どれもどでも美味じいです!」

「本当ですか?!よかったぁ……」


3人は「美味しい」と言いながらどんどん食べ進めていく。


そして、しばらくすると。

「Aぢゃん、おがわり」

と、坂田さんがお椀を差し出してきた。

「え?あ、はい」
条件反射的に受け取ってから、私は尋ねる。

「いきなり沢山食べて、大丈夫ですか……?
無理はしないほうがいいんじゃ……」

「お前ざん、知らないの?
風邪の時はね、沢山食べで体力づげで、沢山寝る!っでいうのが昔がらのお決まりなの」

(確かに、それが正解かも)

「だがらおがわり」と改めて言われ、私は頷いて再びご飯を装いに行った。









「ええっと……これは……坂田さんのかな?」


食事の後(勿論私もちゃんと食べて薬も飲んだ)。
口々に私の料理を褒めてくれた3人を再び寝かせ、私は万事屋の洗濯物に手をつけていた(勿論、新八さんから許可はもらった)。



洗濯物を洗濯機に入れ、次はどうしようかと頭を巡らせる。

時計を見ると、まだ1時を少しすぎたくらいで。


(本当に、どうしようかな……)

まだお夕飯を作るには早すぎるし……、などと考えていた私は、ハッと思いつく。


(そういえば、林檎があったはず。
林檎をベースとしておやつを作ってみよう)

今から作ったら3時から3時30分には間に合うはず。


(何がいいかな……)
私は何を作ろうか考えながら台所へ向かう。


(喉が痛そうだったし、ゼリーなどがいいかもしれない)

私のお見舞いに3人がゼリーを持ってきてくれたことを思い出し、私は棚を開く。

(ええっと……あ、よかった。材料は揃ってる)

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 坂田銀時   
作品ジャンル:アニメ
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赤羽@美羽(プロフ) - あやさん» いつも読んでくださりありがとうございます!そういうことを言っていただけると、とても嬉しいです!創作意欲につながります!更新頑張ります! (2019年6月20日 7時) (レス) id: 8b3b438a89 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - お久しぶりです!更新ありがとうございます!いつも楽しく読ませていただいてます。土方さんと一緒にいる主人公ちゃんを見て怒る沖田さん。主人公ちゃんに優しい沖田さん好きなのでこれからも楽しみです! (2019年6月19日 19時) (レス) id: 98522d48ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤羽@美羽 | 作成日時:2019年3月28日 16時

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