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「舌打ちしてんじゃねェ!!!」

「まぁまぁ。落ち着け、トシ」


青筋を浮かべながら大広間に戻ってきた十にぃに、お兄ちゃんが眉を下げながら言う。


「折角のトシが主役のパーティーなんだ。
楽しめよ!」

「いや、こいつら絶対ェどんちゃん騒ぎがやりてェだけだろ……」

十にぃはそう呟いてからはぁ、とため息をついたけれど、少し頰を緩ませて言った。


「お前ら、ありがとな」

その言葉に、隊士の方達がわっと騒ぎ始める。


「副長がお礼を言ったぞ!」
「副長が笑った!」
「明日は槍が降らァ」

「おい最後総悟だろ」


「総悟オオオオオォォォォォ!!!」
とそーくんに斬りかかりそうな十にぃを、私とお兄ちゃんで慌てて押さえつける。

「お、落ち着けトシ!」

「そうだよ、十にぃ!
ちょっと落ち着いて……!」


「あぁ?」と振り返った十にぃに、私は慌てて言った。

「きょ、今日のご飯はね、私がほとんど全部作ったんだよ?
だから、食べて欲しいな……」


十にぃは私に甘い。
それを知っていての言動だから申し訳ないけれど、十にぃを落ち着かせるためなら仕方ない、と腹をくくり、私は言う。

すると、予想通り十にぃは「……分かったよ」と言い、刀を収め、席についてくれる。


その様子にほっと息を吐き、私も十にぃの隣に座った。


「十にぃがマヨネーズが好きだからね、マヨネーズを沢山使ったおかずを沢山作ってみたの」

「へェ」

十にぃは頷き、アスパラガスの肉巻きマヨネーズフライを口に運ぶ。

黙って咀嚼する十にぃに、「どうかな……?」と不安な気持ちで問いかけると、十にぃは頬を緩め、「美味い」と一言言ってくれる。


「よかったぁ……」
と安堵していると、十にぃが私の頭を優しく撫でてくれる。

「わざわざありがとな、俺の為に」

「ううん」と首を振って私は答える。

「いいの。私がご飯を作る役に自分から名乗り出たんだから」


そして、私は一息おいて言った。

「十にぃ、お誕生日おめでとう。

それから、いつも仕事お疲れ様。
身体を壊さないように、自分自身の体調も気にかけてね?」


すると十にぃはふっと微笑み、
「あぁ、ありがとな」
と言ってくれた。



隊士の皆さんとワイワイ楽しみながら、十にぃのお誕生日パーティーの夜は更けて行った。



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大遅刻すみませんでした!

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 坂田銀時   
作品ジャンル:アニメ
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赤羽@美羽(プロフ) - あやさん» いつも読んでくださりありがとうございます!そういうことを言っていただけると、とても嬉しいです!創作意欲につながります!更新頑張ります! (2019年6月20日 7時) (レス) id: 8b3b438a89 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - お久しぶりです!更新ありがとうございます!いつも楽しく読ませていただいてます。土方さんと一緒にいる主人公ちゃんを見て怒る沖田さん。主人公ちゃんに優しい沖田さん好きなのでこれからも楽しみです! (2019年6月19日 19時) (レス) id: 98522d48ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤羽@美羽 | 作成日時:2019年3月28日 16時

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