検索窓
今日:8 hit、昨日:28 hit、合計:927,366 hit

27 ページ29

出陣に関することは全て刀剣が行ってくれることとなった。


ほとんど仕切っているのは、三日月と数珠丸。
よく分からないので正直助かっている。

書類提出に伴い、そのチェックとハンコ押しが出陣に関する私の仕事だ。




今日は初めての出陣。部隊編成も戦場も全て彼らに任せっきりで申し訳ないがその方が失敗はしないだろう。




「行ってらっしゃいませ。ご武運を。」




戦場に行く前に庭に集まった6人の男士に手をついて頭を下げる。


メンバーは、長谷部を隊長として、清光、大和守、堀川、薬研、厚だ。



清光「……そんなことしなくて良いから。」

長谷部「そろそろ時間だ。行くぞ。」




Aが毛繕いをしておいた馬に乗り彼らが門をくぐって本丸を出発した。





数珠丸「………心配、ですか?」


同じく部隊を見送った数珠丸が静かにそういった。



「え?えぇ、それは勿論。あんな小さな子まで……本当に大丈夫なのでしょうか……。」


数珠丸「………我々の内、殆どの者の練度は最高です。短刀も例外ではない。心配など無用かと。」

「だといいのですけれど……。」





少しだが刀剣とも会話をするようになった。




小狐丸「おい、Aや。髪を梳いてくれ。」

「かしこまりました。っ!?」





小狐丸がAの太ももの上に頭を乗せ横たわる。




「え、あ、あっ、あのっ、」

小狐丸「座ったままだとまた転ぶだろうと思ってな。この方がいいだろう?」

「は、はぁ……。」



もともと男性が苦手な上にあの男達に追いかけ回されていたせいで余計男と接するのが苦手に、否、怖くなった。


刀剣も例外ではない。




小狐丸「怖いか、私が。」


「い、いえ………。」

小狐丸「ならば震えるな。」

「すみません………。」



彼らなりに気を使ってくれているのかもしれないと思う場面は多々ある。


正直、どこまで干渉していいか、さっぱりわからないのだ。

28→←26



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (479 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
914人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

オーキッド(プロフ) - 輝さん» コメントありがとうございます。もちろん乱は男ですが姉さんと呼ぶ方が乱は喜ぶという設定です。あまり気づいてくださる方がいないのでこのようなコメントは嬉しいです。ありがとうございます。 (2018年7月23日 9時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 31話で五虎退が乱を"乱姉"と呼んでいましたが乱は男なので乱兄では? (2018年7月11日 13時) (レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - はにーまかろんさん» はにーまかろん様、いつもコメントありがとうございます。刀剣達はまだ全面的に主人公が好きという感情を表に出したくないので刀剣:不器用かつ意地悪vs主人公:気弱、な争い(?)が起こっていく感じですね。これからも宜しくお願いします。 (2016年6月26日 18時) (レス) id: ac6634c0b5 (このIDを非表示/違反報告)
はにーまかろん(プロフ) - 天下五剣の冷笑は暑い夏にぴったりですね!とまあ冗談はさておき、最新話読ませていただきました。お、これは主人公ちゃんへの独占欲が出ているのか!?刀剣男士の反応の意味を1人1人想像しながら楽しく読んでいます。長文&乱文失礼致しました。 (2016年6月26日 18時) (レス) id: 578cdfafe4 (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - (aya*)W.H)さん» ありがとうございます。どちらのシリーズでも少し重い話が入ります。これからもよろしくお願い致します。 (2016年6月15日 7時) (レス) id: ac6634c0b5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:オーキッド | 作成日時:2016年5月26日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。