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「ここが貴女の部屋。好きに使ってくれ。」



案内されたのはレジェンドらしからぬ質素な作りの木造の家だった。だが庭はドッグランと言っても差し支えないほど広く、木々や花で溢れている。自分のアパートの隣町にブラッドハウンドの邸宅があることなど知る由もなかった。
ブラッドハウンドが言うには、空き地が多く都市に近い割に人口の少ないこの場所は自然を感じる事ができ気に入っているらしい。


「荷物を置いたら下に来てくれ。」

「承知いたしました。」



渡された鍵を開けて中に入ると、1人で寝るには大きな真新しいベッドと、荷物をしまうためのラックが置いてあった。窓からは庭の景色が見え、柔らかな風が入ってくる。


荷物をベッド脇のデスクに置き、急いで1階に降りる。


「ふふ、そんなに急がなくてもいい。部屋は気に入ったか?」

「はい。素敵なお部屋をご用意いただきありがとうございます。」

「そうか。洗面所はここ。隣がバスルームだ。お手洗いはバスルームの隣。こちらも好きに使ってくれ。」



扉を開けながら彼がそう言う。前の主人の時はそのようなことはあり得なかったため少し動揺してしまう。




「…そちらはご主人様が使われる所、ですか?使用人の私が使うなど失礼では…?」

「もともと1人で暮らしていくために建てた家だからな、最低限必要なものしかない。失礼だとかそんなことは気にせず使ってくれ。」

「お気遣い痛み入ります。」

「さて、仕事の話をしよう。お前に頼みたいのは掃除、洗濯、食事の用意……まあ家事全般だな。あとは草木の世話も。メイドを雇うのは初めてだからどこまでやってもらうのが正解なのかわからない。もし私が無理を言っていたら抗議してくれ。」

「命じられたことは全て完遂いたします。お任せを。」

「それは頼もしい。私も安心して家を任せられる。」




ふふ、と笑みをこぼすその様子は戦場を駆ける狩人の顔とはまた違うように思えた。

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ぬぬぬ! - はじめまして!初めて見ましたが、すっごい最高の作品です!メイドちゃんの話し方も好みすぎです(т-т)更新楽しみにしております(⑉• •⑉) (3月3日 21時) (レス) @page9 id: 17cd4fa4af (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はじめまして!初めて拝見させていただきました。ブラハとの絡みがめちゃめちゃ良いです(;_;)更新楽しみにしております...! (2022年2月21日 13時) (レス) @page9 id: 405a804c2e (このIDを非表示/違反報告)
アリアム(プロフ) - 初めまして。とても素敵な作品ですね!私もブラッドハウンドが大好きで、でもなかなか夢小説が少なくて自分でも自己満で書いている身ですが、貴方様の作品はとても心惹かれる物があります。これからも楽しみにしております。主審の御加護を。 (2021年9月20日 22時) (レス) id: 1b2daee16c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:オーキッド | 作成日時:2019年7月28日 10時

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