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track45 ページ47

*寂雷サイド*

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美しい人だと思った。

極度の女性恐怖症である一二三に対し普通に接する彼女を見ると余計に美しいと思った。
大抵の女性はホストの一二三に心酔するが元の一二三を見ると気味悪がって離れてしまう。

独歩が彼女ならと言っていた理由が分かった時でもあった。



各ディビジョンの名だたるメンバーと知り合いだという彼女はメンバーとの関係を言ってくれた後なんとなく少し気分が下がったようだった。

澄んだ瞳に影が落ちたのがわかる。



寂雷「君はすごい人だね、キャラクター性がまるで違う彼らとそれぞれに仲良くできるのだから。」


「…そうでしょうか。…自分で言っておきながらなんだか…まるで有名な方とばかり交友を持とうとしている女のような気がして。決してそんなつもりではないのですが…。」



寂雷「…人からどう思われてるかなんて気にしなくていいんだよ。少なくとも私の目には君がそんな風には見えない。誠実に色んな人と関わってきた結果だと思う。」

「…そう思ってくださるなんて。なんだか少し楽になりました。」



彼女の唇が薄い三日月を描いた。

風がサァっと吹き、彼女のショールをふわりとなびかせる。チラリと見えたタグには見覚えのあるロゴが描かれていた。






寂雷「それは…もしかして飴村君のブランドの?」

「え?あぁ、そうなんです。この間お仕事を依頼されて伺った時にお礼にと。この服もいただいてしまったんですよ。」

寂雷「…彼が自作の服をあげるのはあまり見たことがないので驚いたよ。よほど君に好意があるみたいだ。」

「いえそんな…。彼、風邪をひいてしまっていたのでその看病もお節介ながらさせていただいたんです。なので服はそのお礼だよ、と仰ってました。それ以上のことはありませんよ。」



彼女のその言葉に自然と胸のざわつきはおさまった。


程なくして彼女のマンションにたどり着いたが自分の住むマンションとそう遠くないことに驚いた。


「送っていただいて嬉しかったです。ありがとうございました。」

寂雷「良いんだよ。…あの、宝生さん。君がもしよければ私にパソコンソフトの扱い方を教えてくれないかい?病院で導入されることになったんだけど今一使いこなせなくてね。もちろんお金は払わせてもらうよ。」

「ええ、私でよければもちろん。」





彼女の優しい笑みに呼応するように自然と笑みがこぼれた。







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*寂雷サイド…end*

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(プロフ) - オーキッドさんなりのこだわりが感じられ中々定まらないのはそれだけオーキッドさんの小説への思いからだと思います。生意気な事書いてすみません。でもそれだけ大切なんだと私は思いました。感想だけで申し訳ありません (2019年5月20日 21時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こちらこそ温かいコメントありがとうございます。無理せず更新頑張って下さい。楽しみにしてます。又こちらこそよろしくお願いします。夜遅くに失礼致しました (2019年5月19日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 千さん» コメントありがとうございます、お優しい言葉かけに感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月7日 15時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - この後凄く気になります。楽しみしています。無理しないでくださいね。更新楽しみに待ってます。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 夜桜 奏さん» コメントありがとうございます。素敵なお話だなんて嬉しいお言葉、感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:オーキッド | 作成日時:2018年12月2日 23時

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