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結局一二三とは一言も言葉を交わさずに今回の食事会はおひらきとなった。

食事代は払うと言ったが一二三自身が全額出して店を出たのを見るとやはり彼はこの食事会に意味を見出しているのだと感じた。

月1.2回程度食事に付き合ってくれと言う独歩にもちろんだと言い、Aは送ると言ってくれた寂雷とともに帰路に着いた。

ちなみに独歩も送ると言ってくれたが怯えたままの一二三が心配というのもあり今回は先生に任せますと言って2人でマンションの方へ向かっていった。



「すみません…、わざわざ送っていただいて。」


寂雷「夜道の女性の一人歩きはいつの時代も危険だからね。一二三君は独歩君に任せておけば大丈夫だから心配しないで。」


「ええ。そのようですね。…2人を見ると…互いを本気で信頼しあえる仲のいい友人が私も欲しかったと思ってしまいますね。」



寂雷「たしかにあの2人はいい関係だね。でも…宝生さんにもいるんじゃないかい?大切な人の1人や2人。」


「うーん…そんな人いたかしら?」



少し考えていると寂雷がハッとした様子であわてて言った。


寂雷「……すまない。不躾な質問だったね。」


「…ふふ、そんなことないです。神宮寺さんにはいらっしゃいますか?大切な人。」


寂雷「そうだね…、今の私にとってはチームメンバーでもあり良き友人でもある独歩君と一二三君が大切な人かな。」


「そうなんですね。…それぞれのディビジョン代表チームはやはり仲がよろしいものなのですね。」


脳裏に山田三兄弟とヨコハマの3人がちらつく。



寂雷「そうだね、ラップバトルはチーム戦だから…。宝生さんは他のチームの方とお知り合いなのかい?」


「えぇ。イケブクロの一郎君とは仕事仲間ですしその関係で弟君たちとも面識が。
ヨコハマの碧棺様とは仕事の契約を結んでいます。仕事場によく入間さんや理鶯さんもいらっしゃるので彼らとも話はします。
シブヤの飴村様には先日仕事の依頼をいただきました。夢野さんとは偶然が重なり少しお茶を…、もう1人のメンバーの方とはお会いしたことはありません。」



こう思うとここ最近かなりの人と顔見知りになった気がする。しかも女性に大人気な人ばかりだ。

自分がミーハーな女のような気がしてしまい少し心に影がさした。

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(プロフ) - オーキッドさんなりのこだわりが感じられ中々定まらないのはそれだけオーキッドさんの小説への思いからだと思います。生意気な事書いてすみません。でもそれだけ大切なんだと私は思いました。感想だけで申し訳ありません (2019年5月20日 21時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こちらこそ温かいコメントありがとうございます。無理せず更新頑張って下さい。楽しみにしてます。又こちらこそよろしくお願いします。夜遅くに失礼致しました (2019年5月19日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 千さん» コメントありがとうございます、お優しい言葉かけに感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月7日 15時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - この後凄く気になります。楽しみしています。無理しないでくださいね。更新楽しみに待ってます。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 夜桜 奏さん» コメントありがとうございます。素敵なお話だなんて嬉しいお言葉、感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:オーキッド | 作成日時:2018年12月2日 23時

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