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*左馬刻サイド*
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報酬次第では首相官邸の口座番号まで特定できるとすごい腕をもつ噂のエンジニアに電話すると二つ返事で引き受けてのこのこと女がやってきた。
丸の内のOLの様な格好でやってきた彼女はどう見ても犯罪すれすれ、若しくは罪を犯す行為を働く自称エンジニアとは思えなかった。
今回こいつを呼ぶように提案したのは銃兎だった。
警察内では、巷で様々な情報を盗み出しており一向に尻尾をつかむことができないハッカーがいると騒いでいるらしい。
実はこのフリーのエンジニアではないかと睨んでいるがまだ確証がないと銃兎は言った。
俺に物怖じせず仕掛けてくる女の駆け引きに銃兎がクスクスと笑う。
銃兎「おや、左馬刻が押されるとは。これは面白いですねぇ。」
苛ついて睨むと銃兎はおお怖と肩をすくめてみせた。
対抗組織の違法な薬のルートを探ってほしい、という依頼にも目の色1つ変えない。
危ない橋は渡り慣れてるとでもいうのだろうか。
早速女がパソコンをいじり始めた。
銃兎「………時に、宝生さん?雑談をしてもよろしいでしょうか?」
「えぇ。……作業中は反応できないこともありますが……。」
画面から目を離さず女が答えた。
銃兎「………今、色々な会社のセキュリティを突破するだけして特に何もしない、というハッカーが警察内で話題でしてね。」
「へぇ………。…ハッキングですか………物好きですねぇ……。」
銃兎「被害がないのでまだ大々的には動けないのですが、見過ごせない事件でして。」
「……そうですねぇ………。」
女がふと画面から目をそらし、たまたま俺と目があった。
すぐ画面に視線を戻したが、伊達にこの仕事をしているわけではない。人の動向には敏感だ。
瞳孔がわずかに開いたこの女は、間違いなく動揺している。
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*左馬刻サイド…end*
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千(プロフ) - オーキッドさんなりのこだわりが感じられ中々定まらないのはそれだけオーキッドさんの小説への思いからだと思います。生意気な事書いてすみません。でもそれだけ大切なんだと私は思いました。感想だけで申し訳ありません (2019年5月20日 21時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - こちらこそ温かいコメントありがとうございます。無理せず更新頑張って下さい。楽しみにしてます。又こちらこそよろしくお願いします。夜遅くに失礼致しました (2019年5月19日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 千さん» コメントありがとうございます、お優しい言葉かけに感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月7日 15時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - この後凄く気になります。楽しみしています。無理しないでくださいね。更新楽しみに待ってます。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 夜桜 奏さん» コメントありがとうございます。素敵なお話だなんて嬉しいお言葉、感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オーキッド | 作成日時:2018年12月2日 23時