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*銃兎サイド*
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この女の気が立っているのを見たのは初めてかもしれない。
真っ直ぐに自分の目を見つめ返せる人物は限られている。強い意志を持った者か、何も後ろめたい事はない者かのどちらかだ。
きっと彼女は、前者だろう。
張り詰めた空気を切り裂いたのは左馬刻の言葉だった。
左馬刻「……いいじゃねーか。クソ女どもの仕事は受けないってだけだろ、銃兎。俺の仕事に支障はきたさないならどうでもいい。」
銃兎「左馬刻……。」
茶を一口口に含み、左馬刻が続けた。
左馬刻「だが、…だからといってお前がクソ女どもと同じじゃない、っていう保証はどこにもねえぞ。」
「……それは心外ですね。たいした実力もないのに女であることだけを棚にあげ意気がる彼女らと一緒にしないでいただきたい。」
今度は彼女の目線が今度は左馬刻に向いた。
初めてここに来た時はヤクザである左馬刻に気を使う素ぶりも少ないがあったというのに今は微塵も感じない。
左馬刻と対等の気迫を感じる。
左馬刻「………ッハ、いい目じゃねえか。訂正してやるよ、お前の目はクソ女どもとは似ても似つかねえ。
…だから契約まで結んでやったんだろうが。いちいち軽いジャブを間に受けんじゃねえ。」
フーッと白く苦い煙がまき上がる。
「ジャブ、でしたか。それは気づきませんでした、失礼いたしました。」
律儀に謝る彼女を見て左馬刻は一瞬キョトンとしてから面白そうに笑った。
左馬刻「ハッ…真面目すぎんだよこの馬鹿。
お前だろ、噂のハッカーってのは。」
「………は?」
銃兎「っ、おい!左馬刻!」
左馬刻「いいだろ別に、どうせこいつの仕業だろうが。」
せっかくうまく誘導して吐かせようと画策していたのに左馬刻の一言で台無しだ。
彼女もいきなり言われたことで面食らったのかキョトンとしてしまった。
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*銃兎サイド…to be continued*
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千(プロフ) - オーキッドさんなりのこだわりが感じられ中々定まらないのはそれだけオーキッドさんの小説への思いからだと思います。生意気な事書いてすみません。でもそれだけ大切なんだと私は思いました。感想だけで申し訳ありません (2019年5月20日 21時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - こちらこそ温かいコメントありがとうございます。無理せず更新頑張って下さい。楽しみにしてます。又こちらこそよろしくお願いします。夜遅くに失礼致しました (2019年5月19日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 千さん» コメントありがとうございます、お優しい言葉かけに感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月7日 15時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - この後凄く気になります。楽しみしています。無理しないでくださいね。更新楽しみに待ってます。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 夜桜 奏さん» コメントありがとうございます。素敵なお話だなんて嬉しいお言葉、感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オーキッド | 作成日時:2018年12月2日 23時