track15 ページ16
碧棺左馬刻との一年契約を交わしてから一週間が経過した。
彼から早速次の仕事の依頼が飛び込み、Aはヨコハマの街へと出向いた。
大きな桐の門を舎弟らしき人物に開けてもらい、中へと入る。
男「お勤めご苦労様です、宝生さん。」
「ありがとうございます。この前と同じお部屋でしたら案内は大丈夫ですよ。」
男「そうですか?それでは失礼します。」
軽く男が頭を下げて去っていった。
遅いとでも怒られるのは嫌なので足早に渡り廊下を歩いていくと、曲がり角で人と出くわしてしまった。
「っ、あ」
身体がぶつかり地面がぐんと近くなったが転ぶところで腕を掴まれた。
?「すまない。油断していた。大丈夫か?」
「す、すみません、私こそよく見ない…で……?」
目の前にいたのは軍人のような人物だった。迷彩柄の服を着た顔の整った軍人もどきがなぜヤクザの家にいるのだろう。謎の風呂敷包みを脇に抱えている。
?「ん…?どうした?小官の顔に何か付いているか。」
「い、え。そういうわけでは…。」
銃兎「ちょっと理鶯!今日はそっちの部屋ではないですよ!…おや、宝生さんでしたか。こんにちは。」
「………こんにちは、入間さん。」
またこの警官はここにいるのか。一体どういう関係性なのだろう。
この警官は何か掴めないところがありどうも苦手だと思ってしまう。
銃兎「宝生さん、左馬刻が遅いと言っていたので早く行きましょう。怒らせると面倒ですから。」
「そ、そうですか。それはまずそうですね…。」
2人の後をついて足早に例の部屋へと向かう。
銃兎「左馬刻、彼女がいらっしゃいましたよ。」
左馬刻「……おせぇ。」
部屋に入るとしかめっ面の左馬刻がジロリと視線を寄越した。
「申し訳ございません。」
左馬刻「座れや。そこの画面にやることは書いてある。」
示されたパソコンの画面にはメモ帳アプリが表示されており、ある組織の内部事情の調査をする旨が簡潔に記されていた。PDFファイルも同時に開かれていたがそこには組織の基本情報が記されている。
「なるほど、承知しました。報酬は
左馬刻「10万でいいだろ。」
「かしこまりました。」
やはり報酬は格段に良い。初手の時点で提示した額が引き継がれるとは思わなかった。
自前のパソコンを開き作業の用意をし始めたがどうも3人はそのままここにいるようだった。
1303人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
千(プロフ) - オーキッドさんなりのこだわりが感じられ中々定まらないのはそれだけオーキッドさんの小説への思いからだと思います。生意気な事書いてすみません。でもそれだけ大切なんだと私は思いました。感想だけで申し訳ありません (2019年5月20日 21時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - こちらこそ温かいコメントありがとうございます。無理せず更新頑張って下さい。楽しみにしてます。又こちらこそよろしくお願いします。夜遅くに失礼致しました (2019年5月19日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 千さん» コメントありがとうございます、お優しい言葉かけに感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月7日 15時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - この後凄く気になります。楽しみしています。無理しないでくださいね。更新楽しみに待ってます。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 夜桜 奏さん» コメントありがとうございます。素敵なお話だなんて嬉しいお言葉、感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:オーキッド | 作成日時:2018年12月2日 23時