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*独歩サイド*

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一昨日泥酔しているところを何者かに送ってもらい、すぐにイケブクロディビジョンの山田一郎に連絡を取った。いきなりの連絡に戸惑っていた彼も人探しの依頼をしたいというと二つ返事で引き受けてくれた。

しかし覚えている情報があまりに少なすぎて調査は難しいかもしれないと言われ、あの時酒の誘いを断れなかった自分を恨んだ。


独歩「すみません!!!!!!!遅れました!!!!」


押し付けられそうになった仕事を振り切ってたどり着いた一郎の事務所には見知らぬ女性がいた。
彼女も調査に協力してくれていると一郎が紹介してくれ、名刺交換をすることができた。


一郎が顔写真をプリントした紙を広げて質問してくれるが答えられることには限界があった。

一郎が考え込む中、女性がある画像を提示してきた。


「……あの、もしかして…観音坂さんの自宅はこちらですか…?」

独歩「え………、」

たしかに映された物件は自分と同居人の一二三の住むマンションだった。




独歩「ど、どうして俺の家……、」

「あー……多分、だけれど……私、観音坂さんのこと送ったかもしれません。」

独歩「え?!」


うーん、と困ったように笑う彼女を見て呆然としてしまった。



「たしか…ここら辺に貴方が蹲ってて…、水を飲んだら寝てしまったんですよ。タクシー呼んで、申し訳ないけど保険証から住所のところに送り届けました。」


一郎「ま、マジかよ……、最初からA呼んどけばよかったな…。」

「私こそぴんとこなくて申し訳なかったわ。名前が特徴的だったし俯いた時の雰囲気があの時と似てて…。」

独歩「ほんっとうに、申し訳ありませんでした!!!!!」

「そっ、そんな、大丈夫ですよ。」


ガバッと頭を下げると焦った彼女の声が聞こえてきた。


一郎「ま、まあまあ。観音坂さん、よかったじゃないですか。」

独歩「一郎君も、本当にありがとう…、こちら受け取ってください。本当にありがとうございました。」

一郎「ちょ、こんなに受け取れませんよ。調査もすぐ終わったことだし。」

独歩「受け取ってください。…本当にお礼を言いたかったんです。改めてありがとうございました。醜態を晒してしまって…申し訳ない…。」

「いいんですよ、たまたま私も帰る途中でしたから。」


大丈夫だと笑う彼女に再び頭を下げた。
ふわりと、あの時感じた花の香りが再び鼻をかすめた。



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*独歩サイド…end*

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(プロフ) - オーキッドさんなりのこだわりが感じられ中々定まらないのはそれだけオーキッドさんの小説への思いからだと思います。生意気な事書いてすみません。でもそれだけ大切なんだと私は思いました。感想だけで申し訳ありません (2019年5月20日 21時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こちらこそ温かいコメントありがとうございます。無理せず更新頑張って下さい。楽しみにしてます。又こちらこそよろしくお願いします。夜遅くに失礼致しました (2019年5月19日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 千さん» コメントありがとうございます、お優しい言葉かけに感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月7日 15時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - この後凄く気になります。楽しみしています。無理しないでくださいね。更新楽しみに待ってます。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 夜桜 奏さん» コメントありがとうございます。素敵なお話だなんて嬉しいお言葉、感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:オーキッド | 作成日時:2018年12月2日 23時

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