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*乱数サイド*
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繁忙期も過ぎ去り、やっと一息つけたと思ったところで体調を崩してしまった。
連日の徹夜が原因だろう。
仕事を共にするメンバーも自分が勧めたのもあり繁忙期後の休暇を取って昨日からそれぞれ出払っている。
朝はまだ体力があったため、少し事務所の片付けをしようかと来てみたら途端に熱が出て動けなくなってしまった。
何か食べ物を買いに行くのも面倒でソファに転がっていたところ、一郎の紹介でやってきた女というのが中に入ってきた。
彼女はすぐに事務所を出て行き、食べ物やら薬やらを買ってきてくれ、見ず知らずにも等しいというのにキッチンを借りると言ってうどんまで作ってくれた。
目の前に湯気の立つうどんが出された。
「はい、どうぞ。…おかゆの方が良かったかしら…、ごめんなさい、うちでは風邪引くとくたくたのうどんがいつも出てきたの、ついくせで…。」
乱数「……ううん、ありがと…。たべる…。」
「食べ終わったらこの薬飲んでくださいね。…私は……仕事をしててもいいかしら?確か、情報漏洩問題でしたよね。」
乱数「うん…、今回のコレクションの一部がファストファッションブランドにパクられたみたいで…、盗まれた原因とその対策をお願いしたいんだ……ゲホッ、そこのパソコンが、いつも仕事で使ってるやつだよ。」
「かしこまりました。すぐに取り掛かります。」
彼女がパソコンの方に向かったのを尻目に小さくいただきますといいうどんを口に運ぶ。
乱数「………おいしい……。」
甘めの温かいつゆが身体に染み渡る。くたくたの歯ごたえのないうどんも風邪気味の自分にはとても美味しく感じた。
「あら、それは良かった。」
嬉しそうに女が笑った。
誰かの手料理なんてたべるのは久しぶりだった。
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*乱数サイド…to be continue*
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千(プロフ) - オーキッドさんなりのこだわりが感じられ中々定まらないのはそれだけオーキッドさんの小説への思いからだと思います。生意気な事書いてすみません。でもそれだけ大切なんだと私は思いました。感想だけで申し訳ありません (2019年5月20日 21時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - こちらこそ温かいコメントありがとうございます。無理せず更新頑張って下さい。楽しみにしてます。又こちらこそよろしくお願いします。夜遅くに失礼致しました (2019年5月19日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 千さん» コメントありがとうございます、お優しい言葉かけに感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月7日 15時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - この後凄く気になります。楽しみしています。無理しないでくださいね。更新楽しみに待ってます。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 夜桜 奏さん» コメントありがとうございます。素敵なお話だなんて嬉しいお言葉、感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オーキッド | 作成日時:2018年12月2日 23時