[刀剣乱舞]冷徹少女と黒刀[ブラック本丸]

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朝起きて学校に行き、家に帰る。


そんなつまらない生活サイクルの中にAの楽しみなことが一つあった。

それは学校と家との間に位置する、寂れた神社で1人読書をすることだ。



神主もいなくてボロボロの神社だが、屋根は壊れていないし少し掃除をすれば寝転べる。



おまけにこんなところには誰も訪ねてこないので、人嫌いの自分にとっては最高の場所だったのだ。

そんな神社でのひと時をあろうことかしゃべるキツネに邪魔されAはなかなかに不機嫌である。


こんのすけはそんなこととはつゆ知らず、神社の裏手へ回っていく。

「これですよ、お嬢さん。」



「井戸？水が飲みたいならそこに水道あるじゃない。」

こんのすけが古い井戸の淵にのぼる。
中を覗き込み、それからAを見た。

「水は枯れていますよ、この井戸は。お嬢さん、見てください。」

井戸の中を見ては、Aの顔を見る仕草をこんのすけが繰り返す。



そんなことをされては好奇心が沸き立つというのが人間だ。

「なによ、水がない井戸なんて意味ないじゃない。」

Aが呆れながら井戸を覗き込んだ。

暗闇が広がっている。


少しカビの匂いもしてくる。

「もっと覗き込んでください！！！」


「はぁ？？何もないのに見る必要ないでしょうが。」


「えっ、とその〜、とっ、とにかく見て下さいよう！！」


「あー、わかったわかった。見る見る。見るから。」

こんのすけへの対応がめんどくさくなってAは言われるがままに上体をのりだし、井戸を覗き込んだ。


「ほら、いくら見ても何も見え


「失礼します！！！！お嬢さん！！！！！」

背中に衝撃が走る。

気づいたときにはもう井戸の淵は手から滑っていた。下に落ちていく感覚を覚えながら、未知の生物にやはり関わるのではなかったと悔恨の念を抱いたのであった。


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大体序章は終了です。
今後刀剣達が出てきますが一人称や話し方が若干違うかもしれません。そこは見逃してやってください笑

また今後「」の前に人物名の頭文字を入れようと思います。主人公はそのままです。

今後ともよろしくお願いします！！

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