[刀剣乱舞]冷徹少女と黒刀[ブラック本丸]

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なんとか古い門の撤廃は終わった。
が、新しい門の設置は1人では多分無理だろう。


時計を確認するともう昼を過ぎていた。


クゥゥゥ

盛大に腹がなる。



平生食事にはあまり興味がないがお腹が空いた。


日野に持ってこさせたものの中に食料があったはずだ。


いそいそと木材の横に置いた段ボールから、バランス栄養食品を取り出し口に入れふと思う。



刀剣達は食べ物を食べているのだろうか。



いくら神といえど、いくら刀といえど人の姿をして活動している以上食べ物は不可欠のはずだ。
本丸内を軽く散策してみたが厠も風呂も調理場も汚いが確かにあった。




バランス栄養食品以外にも日野が気を利かせて、生野菜や肉や魚を持ってきてくれた。




「……。嫌だなぁ………。」


正直言うとあの広間には行きたくない。

平静を装ったがあの緊迫した空気は苦手だ。



「そうだ。」

別に無理して手伝ってもらう必要はない。

時間はかかるが小分けにして調理場へ運べばいいのだ。




Aが段ボールと発泡スチロールの箱を開封する。


空箱の段ボールにいくつか生野菜をつめ、急ぎ足で調理場へ向かった。



「…………誰もいないわね。」


冷蔵庫を開けると案の定中は乏しく、すっからかんに近い状態だった。


野菜室に生野菜をつめすぐに調理場をでる。

が、


?「…っ、ごめんなさいっ。」


小さなふわふわの白い髪の少年とぶつかってしまった。


「こちらこそ…ごめんね。不注意だったわ。」

？「い、いえ………」



少年が逃げるように廊下を走っていく。



確か彼の名前は…………



「五虎退……かな？」

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