[刀剣乱舞]冷徹少女と黒刀[ブラック本丸]

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翌日。


バキッと乾いた音が朝の空気に響く。


「ふぅー………。」

Aは昨晩、審神者の使っていた部屋と思わしきところを発見し日野のいるこの地区の本丸を取りまとめている事務所へ連絡することが出来た。

その部屋はとても荒れていたが、どうやら電気は通っていたらしく電話が出来た。





今、Aがやっているのは壊れた門の撤廃。

日野に連絡をとり本丸修繕に必要な物を早朝に持ってこさせた。


女1人で朝っぱらから力仕事なんてしたくはないが刀剣達には話しかけられないので仕方ない。


門や、底の抜けた床の修繕のため新しい木材も持ってきてもらったが1人で運べるわけもなく放置。



結局は刀剣達の力を借りなければ、本丸の修繕など夢のまた夢というわけだ。



？「おい。」

古びた木片をひとまとめにしていると背後から声をかけられた。




黒髪に眼帯をつけた刀剣がいた。

昨日手帳で刀剣の名と顔は確認済みだ。

この男はたしか、


「燭台切光忠様…、でしょうか。どういたしましたか？」

燭「へぇ、僕の名前知ってるんだ。

で、なにしてんの。」

「古くなった門の撤廃です。新しいものに変えようかと。」


燭台切の金色の目が値踏みするようにAを見つめた。


燭「おせっかいだよ、新しくしたってすぐに古くなる。ここには主がいないからね、霊力の源がないから邪気に侵されるんだよ。」

「そうなったらまた変えますよ。」


さらりとAが受け流す。







燭台切は少し目を見張ってそれからくるりと背を向け本丸の中へ戻っていった。

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