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The man side
Aは本当に可愛い。見た瞬間から一目惚れしてしまった。
でも彼女にはそんな気1ミリたりともないだろう。
彼女が仕事のことを話す声はふわふわしていてとても可愛い。
「あのさ」
「ん?何ですか?」
「よかったらLINE交換しない?俺とA、話合いそうだなって思うんだけど」
「いいですよ、ちょっと待っててくださいね」
Aが紺色のカバンの中からスマホを取り出す。薄い水色の可愛いスマホだ。
彼女がスマホを少し操作して俺に画面を見せる。
「これ、私のQRコードですー」
「おっけ、ありがとう」
俺のスマホでQRコードを読み取る。Aの名前が出てきたから追加完了だ。
「そういえばAどこに住んでるの?」
「中野です」
「あ、じゃぁここからそこまで遠くないね」
「どこに住んでるんですか?」
「俺はこのあたりに住んでてここによく来るんだ」
「そうなんですね!じゃぁここに来たら会えるってことですね」
Aがにっこりと笑う
え、何その笑顔
かわいすぎねぇか…
「実家?一人暮らし?」
「一人!」
Aの顔はほんのりと赤く元気よく言う。
本格的に酔ってきたのかなぁ。
「そいえば彼氏とかいる?」
「いないよ!」
「えー普通にいると思ったよww」
「いませんよぉ、彼女いるんですか?」
「俺もいない」
「えーじゃぁお互い独り身ですねっ」
「だねw」
壁にかかった時計を見る。
まだ12時前か…
「あーまだ飲み足りないかも…」
Aがワイングラスを見つめながら言う。呂律が少し回っていない。
「中野だよね、なら終電までまだ時間あるでしょ?」
「ありますねぇ、1時の終電ですし」
「明日仕事ある?」
「んー?ないですよ、今日金曜日ですから」
「あそっか金曜日か。じゃぁさもう一軒俺がおごるから付き合ってくんない?」
ダメもとで言う。ダメならそれでいい。
Aが俺のほうを向いて笑う。
「いいですよ、まだ飲み足りないですし」
俺の中の何かが切れてしまいそうだ。
――――――――――――
さところいいですね(他担がすみません)
続く (更新停止中)
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作者名：綺音 | 作成日時：2020年8月7日 17時
