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「···別に、俺は構わないんだが···」
「俺も別に構わねェよ?」

トントン拍子で二人が決まる。
今回、どうしようか。

「他に立候補は···」

入出君がピンと手を上げた。
ですよね。うん、知ってたよ。
 
「―――だと思ったよ」

尋ねた路々森さんも苦笑い。
でもこれ······

「ただこれだと野郎ばっかだぜ。肝心の「娘」がいねェが大丈夫かい?」

そう、決定しているのは男三人。
入出君がどこから出したのか頭のてっぺんにキュッとリボンを結んでいる。

「ん···あァ似合ってる似合ってる」

鬼ヶ崎さんが投げやり気味にそう言う。
そこで長老さんがさっきの入出君のように手を上げた。

「はるか(いにしえ)より伝わる巻物によると···
 彼奴(きゃつ)らボンッキュッボンを好むと伝承されておりますじゃ······」

シーンとした空気の中、プルプルと震える長老さんの腕が目立つ。
しばし沈黙。
 
 
 
「厳かになにいってんだジジイ······」
「お···おぐぅ···」
「お、おじいちゃああん!!」

駆堂君が長老さんの胸ぐらを掴む。わあ、デジャヴ。

「あーもう···じゃあオカルト女!! 行け!!」
「!? いやよ!!
 もともと冗談じゃないけど今の流れでなおさらいやだわ!!」
「あ!? 順番的にもテメーが適任だろーが!!」
「いや!!」

ボン、キュッ、ボン······
まあ更屋敷さんは女性ならだれもが羨む······
ユカさんのような体型ですけど······。
現に······ちょっと羨ましいとか······
······お、思ってませんよ? 思ってませんからね?
 
 
 

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作者名:花藺 | 作成日時:2017年11月8日 19時

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