小さな決断 ページ7
サラside
今、Aが涙目になりながらシェアハウスをしたいと訴えてきている…
でも、それは私にはどうしようもできない…
Aには帰るべき家があるし、負担はかけられない。
ジョーも私もどうしようかと頭を抱えていた時だった
ケイジさんがとんでもない提案を持ちかけてきたのだ
ケイジ「…なら、今日一日泊まってみて、Aちゃんが苦じゃなければ、シェアハウスしてみればいいんじゃない?」
…えっ?
『…えっ?』
ケイジ「勿論、親御さんの了承のもと…だけどね。どう?」
え、は、何を…
『えっ!!!いいんですか!?!?もちろんですよはい!!!』
なっ、
「お、おいA!なに勝手に決めてるんだ!「はい」じゃないだろう!?」
なにを考えてるんだAはッ!!
普通即答じゃないだろう!?
『なんでよぉ!!私だってサラと一緒に住みたいもん!!
それに…家に帰ったって…』
サラ「っ、」
…Aは……幼い頃に両親を亡くして、今は1人で生活している。
Aは普段から自分の事をあまり話さないから、私にはこれしか分からない
…でも
ジョー「あのデケェ家に一人は寂しいだろ?」
Aからすれば、一人の生活よりも、私達のように沢山の人間に囲まれて生活する方が嬉しいのかもしれない
『……』
ケイジ「Aちゃんが良ければ…なんだけどね。サラちゃんはどう?」
「……」
私は…
『…サラ』
「…なんだ?」
『…私ね、一人でいるより、大勢の人と一緒にいるのが好き』
「?…あぁ」
『ご飯は、一人で食べるより、みんなで食べる方が好き』
「…あぁ」
『……私、一人ぼっちで……、毎日、一人で生活してる…から…』
「……」
『私には、みんなが貰えるおかえりも、みんなが言えるただいまも、出来ない』
『…だから、だからね』
そう言うと、Aは私に抱きついた
『これからは、サラに「おかえり」って、言って欲しいんだ』
少し涙目になって私にそう言うAは、強い瞳を私に向けた
「……」
『サラ…』
ケイジ「サラちゃん」
私は…
「…大変なことも多いし、喧嘩なんて日常茶飯事だし、イライラすることも多いけど…いいのか?」
『そんなの、承知の上だよ』
「……そうか」
Aを信じたい
「なら、一緒に住もう」
26人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひなり(プロフ) - 感動をありがとうございました!いつもこの作品を見に来てます!!新作も楽しみに待ってます!!! (2020年1月8日 11時) (レス) id: 502d28f45e (このIDを非表示/違反報告)
カナ霆(プロフ) - こよみさん» ナオさんは今頑張って立ち向かってますよね(´;ω;`) 安心してください!!ここは全員生存している世界です!! ナオさん頑張ってるので先生とイチャイチャタイム作ってあげるつもりです(´;ω;`) (2018年8月21日 21時) (レス) id: 63ee96b67e (このIDを非表示/違反報告)
こよみ - 思い出すなっ!ナオさんだってがんばってるんだから! (2018年8月21日 20時) (レス) id: ac88fdb633 (このIDを非表示/違反報告)
カナ霆(プロフ) - フリスクさん» 三島先生…いい人…(´;ω;`) うぐぅっ…!目から汗がっ!! (2018年8月20日 10時) (レス) id: 63ee96b67e (このIDを非表示/違反報告)
フリスク(プロフ) - 三島?三島先生…うっ…頭がぁ…っ! (2018年8月19日 18時) (レス) id: edd13e8249 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カナ霆 | 作成日時:2018年3月27日 22時