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「今日のゲストは……今を時めく私立夢ノ咲学院、『fine』に所属している相川Aくんでーす!」

『こんにちは〜』



カメラの動きに合わせ、ぺこりとお辞儀をする。
にっこりと営業スマイルを浮かべればお客さんたちが黄色い声を上げてくれる。



「fineといえば、夢ノ咲の強豪ユニットだよね? 練習の時はどんな感じ?」

『えっとですね……主に桃李くんや渉先輩が話してて、それを聞いて僕らが笑ってますよ。
英智先輩や弓弦くんも口数は少ないですが、面白い話をしてくれるんです』



すごく居心地がいいんですよ、と言うと、あとは勝手に司会者の人が盛り上げて締めてくれる。





……本当は、忙しくてユニット練習にはほとんど参加できていない。
ユニット練習の雰囲気なんて、もう覚えていない。ライブの時はいつも無理やり体に教え込んで参加している。ライブ自体を休むこともしばしば。




「でも、僕はAくんをいつもテレビで見てるような気がしてるんだけど。
ちゃんとレッスンに参加してるの?」




「毒舌」と名高いコメンテーターさん。流石、見抜くのが上手い。
だけど、こういったことを聞く人にはちゃんと僕の「台本」が用意されている。
どの番組にもない、僕が嘘をつくためだけの台本。




『はい! fineの皆さんが僕の予定に合わせてくださっていて……。
ありがたい限りです』




嘘は、笑顔を浮かべて断言する。僕の経験から得た方法。
こうすれば追及してくる人もいない。訝しがる人もいないし。




「そうなんだ。……でも、ちょっと怪しいと思って君のこと調べさせてもらったんだけどね?
君、強豪ユニット『Knights』の元メンバーなんでしょ? しかも、抜けた時期もなんか怪しいんだけど、そこの辺りどう?」




ひゅ、と息が喉に詰まる音がした。

脳裏に浮かぶのは、あの時のこと。そして、そのきっかけとなった出来事。
ぐるぐる、ぐるぐる。

円を描くように渦巻いている。







石原さんがカメラを止める。コメンテーターさんに文句を言っている声がする。
もう聞き飽きた、あの人の怒鳴り声。
会場にいるお客さんたちも、芸能人の人たちも、彼を白い目で見ている。それほどまでに彼の暴挙ぶりは有名なのだ。





それらの出来事を、どこか遠くの方で眺めていた。
まるで、僕だけが空間から切り離されたかのように。

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Knights を護る騎士でいたかった(プロフ) - 果凛さん» リクエストしたものを最後まで書いてくれてありがとう!凛ちゃんが引退しちゃうのは寂しいけど戻ってくるのを待ってます!また復活したらよろしくお願いします。完結おめでとうございました!!! (2017年11月30日 16時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
果凛(プロフ) - あっ、誤字って騎士ちゃんのコメントか! 勘違いした、ごめん (2017年11月27日 7時) (レス) id: dc990c7092 (このIDを非表示/違反報告)
果凛(プロフ) - Knights を護る騎士でいたかったさん» 全然大丈夫! むしろアイデアもらっちゃってごめんな汗 えっ、誤字ってた!? どこか教えてもらっていい? (2017年11月27日 7時) (レス) id: dc990c7092 (このIDを非表示/違反報告)
Knights を護る騎士でいたかった(プロフ) - 何処かしらだすっごい誤解字ってる… (2017年11月27日 0時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
Knights を護る騎士でいたかった(プロフ) - 完全に移すようなことはしないけど何処からしら似ちゃうかも… (2017年11月27日 0時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:果凛 | 作成日時:2017年10月25日 16時

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